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書籍・資本主義以後の世界ー中谷巌

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こんばんは「いとう渉」です。この本、諸活動の合間に少しずつ読み進めていますが、最終章にこんなくだりがあります。

曰く「われわれはどうやら『贈与』の精神を忘れたらしい。われわれの日常生活はあまりにも『交換』という考え方に偏っていた。」と。経済学者である筆者が中国の西端に位置するカシュガルに行ったとき、他人にもかかわらず見返りを求めない歓待を受けたことに端を発する。

詳しくは本に目を通してもらいたいが、「贈与」を「利他」に置き換えるとより分かりやすい。人は便利さや豊かさと引き換えに、ますます利己主義に陥り、自分以外の存在に無償でする行為が何か“損”をするような感覚にとりつかれてしまっている。結果、地域ではコミュニティが崩壊し、例えば町内会など、どんどん孤立化が進んでいる。ある意味、当然の結果として孤立死のような悲しい出来事がおこると、何故か行政ばかりをバッシングする。本当に行政だけの問題だろうか?

一人一人が「利他」の振る舞いを少しずつ取り戻してゆけば、世の中はもっと温もりのあるものになるだろう。例えば医療や介護においても、最も大切な“人の心”が置き去りにされている議論が多すぎる。その大きな方向転換の先頭に、政治・行政に携わる人間が立ち、見本とならねばならない。

時代は大きな転換点に差しかかっていることは間違いない。根底からの変革に寄与できる一人になるため、努力を重ねます。

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