ユーストークで「働き方改革」を議論
党青年委
公明党青年委員会(委員長=矢倉克夫参院議員)は、新たに策定する社会・未来へのビジョンに若者の声を反映させようと、3月上旬にかけて「ユーストークミーティング」(全4回)を開催しています。党青年委所属の国会議員が、オンラインも活用しながら、若者と直接、意見を交わす取り組みです。今回は「働き方改革」をテーマに行われた16日のユーストークの模様をダイジェストで紹介します。
時短勤務の推進 さらに
中野洋昌青年局長代理(衆院議員) 今日は皆さんと一緒に働き方改革について考えていきたいと思います。課題など、何かご意見はありますか。
足立大樹さん 島根県で製造業に従事しています。1月から時短勤務を始めました。その理由は妻が医療従事者で帰りが遅く、自分も残業続きで、なかなか子どもの面倒を見られなかったからです。時短の勤務は自分から会社に申請しましたが、会社が社員の家族構成などを見て、「時短勤務にしないか」と勧めるような仕組みであれば、より多くの人が働き方を変えやすいと思います。
若井祥子さん 都内のコンサルティング企業に勤めています。足立さんの話を聞いて、育児目的だけでなく、キャリアアップのために時短勤務を選べるようになればいいなと思いました。
川上佳子さん 都内で広告関係の仕事をしています。若いメンバーと働く中で、働くことに希望を感じていない人がすごく増えていると感じます。働いて楽しいと思えれば成果も上がると思います。
加藤勇志さん 昨年、ソフトウエア会社に転職しました。川上さんが指摘されたように、日本で働く人の仕事へのモチベーション(意欲)が低いことに危機感を覚えています。私は大学時代、学生のキャリアデザインをサポートする学生団体のスタッフを経験し、「何に幸福を感じるか」といった自己理解を徹底的に深めました。それがより良い進路選択につながったと思います。新卒時に良いマッチングが生まれる仕組みがあれば、仕事をすることが幸福感につながり、続けられると思います。
中野 時短の勤務を会社が呼び掛けるのは、大事な視点ですね。また、外国と比べ、若い人の仕事に対するモチベーションが低いといわれているのも確かです。仕事にやりがいを求める若者に応えられるような政策が必要ですね。
女性活躍へ子育て支援を
岡本弘美さん 京都府在住で、小学生2人と保育園児の3人の子育てをしながらパートで働いています。子育てが落ち着いたら正社員にとも思いますが、仕事との両立が難しいと感じている日々です。
若井 岡本さんは子育てをしながら正社員になることにどんなハードルを感じていますか。
岡本 「何時までに子どもを保育園まで迎えに行かないといけない」といった時間の制約があることですね。最後まで責任を持って仕事をするために残業するというのが難しいです。
中野 子どもが病気の時に、どこかで預かってくれるような制度が充実していれば、ハードルは下がりますか。
岡本 そう思います。女性が活躍できるような子育て世帯へのサポートを、しっかりしてほしいです。
加藤 普及が進むテレワークですが、私は昨年4月の転職後、テレワークのため11月まで会社の誰とも会いませんでした。人間関係がある上でのテレワークではなかったので、気軽に質問ができず難しい部分がありました。
岸波光一さん 私もコンサルティング企業でテレワークをしています。今は意識しないと雑談の時間がありません。新卒の社員と週1回雑談をするための時間を設けたところ、仕事もスムーズになってきました。
中野 今日、それぞれの立場で話していただいた皆さんの声は、政策立案に生かしていけると思いました。本当にありがとうございます。
矢倉克夫青年委員長 オンラインで議論を聞かせていただきました。子育てやキャリアアップなどの選択が働き方によって制約されてはならないと、改めて決意しました。中野議員と力を合わせて、次の未来をつくるために頑張ります!