来週から党青年委「ユーストーク」開催
ビジョン作成へ4テーマ
公明党青年委員会(委員長=矢倉克夫参院議員)は、新たな社会・未来へのビジョン作りに若者の声を反映させようと、来週から3月にかけて、国会議員と若者によるユーストークミーティングを全4回開催します。各回ごとに政策テーマを設け、さまざまな角度から議論する予定です。そのテーマである「働き方改革」「多様性の尊重」「ベーシック・サービス」「気候変動・SDGs(持続可能な開発目標)」について、公明党の実績や政策を交えながら背景などを解説します。
働き方改革
就労環境に応じた制度議論
働く人の健康を守り、多様で柔軟な働き方を可能にする「働き方改革」が進められています。公明党も、時間外労働に上限規制を設けるなどした2018年の「働き方改革関連法」の成立を推進しました。コロナ禍では、多くの人がテレワークや在宅勤務を余儀なくされましたが、今が多様な働き方を普及させるチャンスであるとも言えます。
公明党は21年の衆院選政策集で、1時間単位で年次有給休暇を取得できる制度や、通信費に非課税枠を設けるなど企業の「通信手当」導入を推進。党青年委が20年に政府に提出した「青年政策2020」でも、フリーランスや個人事業主にとっても公平な税制や社会保障制度を構築するよう訴えています。
ユーストークでは、ポストコロナを見据えつつ、若者の多様な就労環境やライフスタイルに応じた働き方の制度などを議論します。
多様性の尊重
一人一人が輝く政策展開へ
性別や国籍をはじめ、障がいの有無や性自認・性的指向など、さまざまな個性や価値観を認め合える社会の実現が求められています。その中で、公明党は多様性を尊重し一人一人が“ありのまま”輝くための政策を展開してきました。
障がいを理由とした差別的な取り扱いの禁止などを盛り込んだ「障害者差別解消法」や、特定の民族・人種への差別をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)の解消推進法の制定を主導。性的少数者のカップルを公的に認める「同性パートナーシップ制度」の導入も各地で推進しています。
また、公明党は女性の活躍推進や、同姓または別姓の選択を認める「選択的夫婦別姓制度」の導入などを訴えています。
ユーストークでは、多様性を尊重する社会へ向けた方策について、若者から率直な声を聞き、意見を交換する予定です。
ベーシック・サービス
将来不安の解消へ施策検討
日本が少子高齢社会に突入し、低い経済成長にとどまる中にあって、仕事の見通しや親の介護、自身の健康と老後など、多くの若者が将来の生活に不安を抱えています。コロナ禍は、こうした若者を含む全ての人の不安定な状況に追い打ちを掛けました。
党青年委は、あらゆる人の将来への安心を確保しようと、「青年政策2020」で▽賃上げを行った企業への支援▽奨学金の返還支援▽住居費用の負担を軽減する家賃補助制度の導入▽医療や介護、教育など社会生活の基盤を支える人の賃金上昇――などを主張。また、公明党は20年の党大会で、医療や介護、教育など、生きていく上で不可欠な基本的サービスを無償化する「ベーシック・サービス」論を協議すると発表しました。
ユーストークでは、若者の不安解消に必要な施策について幅広く検討します。
気候変動・SDGs
「身近にできる」も論点に
温室効果ガスの排出削減など、気候変動対策は国際社会が連帯し取り組む重要課題です。
日本も50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目標に掲げ、脱炭素社会の構築へ全力を挙げています。この目標は公明党が国会質問などで政府の決断を強く促し、表明されたものです。
また、国際社会が30年を目標として取り組む国連のSDGsについても、公明党は党内に推進機関をいち早く設置し、政府に政策を提言。政府は「実施指針」に気候変動や防災対策などを盛り込みました。
気候変動対策やSDGsの推進は、将来を担う若者世代の理解と行動が“大きなカギ”を握ります。ユーストークでは、政治的な動向を踏まえ、エコバッグやマイボトルの利用など身近にできる取り組みも論点にします。