16Personalities
16タイプの“肩書”表示

Z世代を中心に流行している「16Personalities」。ウェブで幾つかの質問に答えるだけで、性格特性を16タイプに分類して教えてくれます。「主人公」「巨匠」「冒険家」といった分かりやすい“肩書”を表示してくれる点などが、若者に人気の理由です。SNSのプロフィルなどで積極的に紹介する人も多くいます。

例えば、「定期的に新しい友人を作っている。」「単純明快なアイデアよりも、複雑で斬新なアイデアの方がワクワクする。」などの問いに対して、「そう思う・そう思わない」の軸で、その程度の幅に応じて回答。ホームページには、「たった10分で、自分がどんな人間か、自らの態度や行動の理由について、不思議なくらい正確な説明を手に入れられます。」と、利点が書かれています。

各タイプの性格特性は、長文で詳しく紹介されます。例えば、「運動家」だと、「ENFP（運動家）のあなたは理想主義を大切にする上、熱意と創造性にあふれていて、活力に満ちた存在です。頭の中には常にエキサイティングなアイデアや可能性が渦巻いていて、精力的に人生に臨むタイプなので、あなたのエネルギーに周りの人は巻き込まれていくでしょう。（以下省略）」など。

有料版も含みますが、「あなたの強み」「あなたの弱み」「きっと好きになるキャリアアイデア」「あなたに合った働き方」などを分析してくれる点も魅力です。

MBTI
ビジネスシーンでも利用

ビジネスシーンなどでは、MBTIと呼ばれるフォーマルな性格検査が普及しています。本来のMBTIは医師で心理学者だったユングの「心理学的タイプ論」を基にした、世界50カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。自己分析をしつつ他者理解をも深めるツールとして、人の成長に関わる多くの分野で長年使われてきました。

ところで、近年、日本ではMBTIに似せた「性格診断テスト」が、本来のMBTIと混同されるケースが多発しています。本来のMBTIは診断テストではなく、タイプを診断することを目的としていません。国内に延べ3000人いる有資格者の支援の下、ユングの理論と自分の日常の経験と照らし合わせながら体験的に分析しつつ、人の多様性への理解も深められるメソッドです。

MBTIの基本的な考え方は、他者と比較せず、自分の物の見方と判断の仕方における「心の利き手」（認知スタイル）に気付き、その強みと課題を認識し、かつ心の利き手が異なる他者との健全な人間関係を構築する指針を得ます。同時に心の利き手ではない方の開発の方法も学習し、認知の成熟の羅針盤を得られます。

そのためビジネスシーンでは、働く人の成長を目標とした人材育成をはじめ、上司や同僚との円滑なコミュニケーションの構築の土台作りに活用されています。

性格診断を巡る昨今のブームについて、25年前から日本におけるMBTIの倫理的普及を続けている一般社団法人日本MBTI協会は、「性格診断テストは、娯楽性もあり、若者に人気ですが、人の心はもっと複雑なので、自分や他者を型にはめてしまうことで、成長の可能性を閉ざしたり、健全な人間関係を構築する機会を失うなど、望ましくない影響があることについてしっかり知っておくことが大事だと思います」と話しています。

高橋学生局長も挑戦　結果は「主人公」

公明党の高橋光男学生局長（参院議員）も、「16Personalities」に初めて挑戦。その結果、「情熱的でカリスマ性があり、仕事だけでなく人間関係も含めた人生のあらゆる領域で人々をインスパイアする」という「主人公」タイプでした。

高橋学生局長は「一つ一つ丁寧に答えました。（個人的に）良い結果で良かったです！」と笑顔で語っていました。