「固いイメージなくなった」
若者と町議の交流会
神奈川・寒川町
24歳の社会人男性は交流会終了後、ディスカッションなどを通して「議会や議員への固いイメージがなくなった」と振り返り、「政治が日常と密接に関係していると分かって面白かった」と語った。
企画の発案や進行役を務めたNPO法人「DAKKO」の高橋一之事務局長は、「交流会を幅広い世代に向けて開催することで、より一層、議会や政治への関心が高まる」と力を込めた。
■議会基本条例で主権者教育を明文化
交流会の開催に先立ち、寒川町議会は今年6月、主権者教育を推進する内容が盛り込まれた議会基本条例を、全会一致で可決した。公明党の太田真奈美町議が、各会派で構成される議会改革推進委員会の副委員長として、同条例の制定を主導してきた。条例は同月24日から施行された。
条文には「議会は、将来のまちづくりの担い手である児童生徒に対して、主権者教育を推進する」と明文化。交流会は、条例に基づき主権者教育を後押しする事業として開催した。
このほか、今年8月には町内在住の小学生の親子を対象に、議場や議長室などを見学してもらう事業「議会探検ツアー」も実施。町議会広報広聴委員長を務める公明党の黒沢善行町議は、交流会などの主権者教育推進事業の開催をリードしていた。