青年党員有志が区長に提言
家賃補助、金融知識向上策など
“主体者”として政策練る
東京・文京区

成澤区長(中央)に提言を届ける「文京ワカモノ会議」のメンバーら
若者が希望を持てる街へ――。東京都文京区に住む公明党の青年党員有志でつくる「文京ワカモノ会議」は先月、議論を重ねて練り上げた独自の政策提言を成澤廣修区長に届けた。田中香澄区議が活動をサポートしてきた。
文京ワカモノ会議の主な提言内容
【住環境】
▼家賃補助の毎月支給
▼公営住宅に若者単身者が住めるよう拡充
【リテラシー】
▼家計管理や金融の知識を養うための若者向けコンテンツの充実
▼団体とコラボしたゴミ拾いなど参加しやすい環境啓発イベント
【インフラ (学習しやすい環境整備)】
▼地域活動センターの一室を勉強部屋として開放
▼図書館に勉強用の机やノートパソコン用コンセントの増設
【健康】
▼特定健診の対象年齢拡大
▼人間ドックの費用助成
文京ワカモノ会議の提言は、①住環境②リテラシー(知識や利用能力)③インフラ④健康――の4テーマに分けてまとめた。「住環境」は、文京区に定住できるよう家賃補助の毎月支給を提案。「リテラシー」では、家計管理や金融の知識を養うための若者向けコンテンツの充実を訴えた。
学習しやすい環境整備などの「インフラ」は、地域活動センターや図書館で夜間に勉強できるよう、施設の一室を開放することを要望した。「健康」では40~74歳が無料で受けられる特定健診に関し、18~39歳へ対象を拡大するよう、提唱した。
このほか、シェアサイクルの利便性向上に向けた専用の駐輪場(ポート)の増設のほか、若者が気軽に区へ要望・提案できる担当課の設立なども提案した。
成澤区長は、意欲的な提案に敬意を表し、「若い人たちに地域を愛し続けていただけるよう努力しなければならない」と語った上で、各提案内容に対する見解を示した。このうち、「リテラシー」で掲げた政策について「良い提案なので工夫したい」などと回答。家賃補助は「基本的に考えていない」と述べた。
提言のきっかけは、区内の青年党員の中から上がった声だった。「私たちの声は区政に届いているのだろうか」。これまで党の政策アンケート運動「VOICE ACTION(ボイス・アクション)」などを実施し、若者の思いを聴いて国政へ届けてきた。それならば、「若い世代自らが紡ぎ出した政策を区に提案しよう」と。他の党員にも呼び掛け、昨年10月に「文京ワカモノ会議」を発足した。
メンバーは、学生や子育て世代、単身者など18~39歳の24人。若者が希望を持てるような街に向けて必要な政策を提案するため、“地域を担う主体者”として話し合った。
現地視察、行政とヒアリングも
「ワカモノ会議」のメンバーは今回の提言に向けて、まず思い付いた政策を付箋に書いてはボードに張ってアイデアを出し合った。その中からテーマを立てるとともに、提言に盛り込む内容を精査した。
実際に図書館などを視察して気付いた視点を提言に盛り込んだほか、シェアサイクルを利用しながらポートの空き状況を調査するなど、現場主義で課題を拾い上げた。各分野に関連した区担当課とのヒアリングを実施して提言内容を補強する“詰め”も入念に行った。
メンバーの一人である野中伸也さん(28)は提言後、「政策課題の見極めといった面で反省もあったが、次の行動につながる。僕らの声を届けるという目的を達成できた」と、確かな手応えを感じていた。
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