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給付型奨学金の創設明記/政府の1億総活躍プラン 骨太方針なども決定

2016 . 06 . 03

政府は2日の閣議で、「ニッポン1億総活躍プラン」、経済財政運営の基本指針「骨太の方針」などを決定した。各種政策の実行を通じ、名目GDP(国内総生産)600兆円と1億総活躍社会の実現をめざす。1億総活躍プランでは、働き方改革のほか、子育て・介護の充実など公明党の主張が随所に反映された。

働き方改革では、正社員より4割程度低いパートタイム労働者の賃金水準を是正する「同一労働同一賃金」実現のためのガイドライン(指針)を2018年度までに策定。最低賃金1000円の実現や長時間労働の是正も掲げた。

子育て支援では、返済不要の給付型奨学金について「創設に向けて検討を進める」と明記、無利子奨学金の拡充も盛り込んだ。17年度末までの待機児童解消に向けて、50万人分の保育の受け皿整備を進め、保育士給与の実質2%引き上げなどに取り組む。多様な学びの場の創出に向けて、フリースクール、夜間中学校の設置も促進する。

子どもの貧困対策では、原則無料の学習支援を行う「地域未来塾」を、19年度までに全中学校区の約半分に当たる5000カ所に拡充する方針を示した。

介護分野では、25年度までの介護離職ゼロ達成を掲げたほか、介護人材の確保に向け、介護士給与については月額平均1万円相当の改善などを盛り込んだ。

一方、「骨太の方針」には、消費税率10%への引き上げについて「19年10月に延期する」と明記。その上で、20年度に国・地方の基礎的財政収支を黒字化する財政健全化目標は堅持するとした。

閣議では、人工知能活用などの「第4次産業革命」を柱に据えた「新成長戦略」、若者の地方定住を促す、地方創生に関する施策の新たな基本方針も決めた。