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公明の歩み記録誌に
初動や復興の取り組みなど紹介

党宮城県本部『想いを紡ぐ』発刊

2021.03.04

 あの日、公明党はどう動いたのか――。東日本大震災から10年を前に、党宮城県本部(代表=庄子賢一県議)は、被災地の教訓を次代へと伝え残すため、復興の成果や同県本部の所属議員による活動の歩みをまとめた記録誌『~人間の復興、そして未来へ~想いを紡ぐ』(=写真、A4判72ページ)を刊行した。=東日本大震災取材班

復興の成果や同県本部の所属議員による活動の歩みをまとめた記録誌『~人間の復興、そして未来へ~想いを紡ぐ』

■識者からの評価や政策提言も収録

 同県本部は昨年6月、「復興10年委員会」(委員長=横山昇県議)を立ち上げ、記録誌の編集を開始した。

 同委員会では、隔週土曜日に定例会議を開き、「3.11を経験した東北が、次の10年に向けて『人間の復興』をどのように果たしていくか」をテーマに議論を重ねてきた。具体的には、公明議員の震災時の初動対応や復興への取り組みを明確に記録するとともに、諸課題を巡る政策提言などを盛り込む方向で編集作業に取り組んできた。

 以来、住まいの再建やハード整備、生業再生、心のケアなどのテーマごとに作業部門を設置。犠牲者の遺族に支給される「災害弔慰金」の制度改革や、大津波で一時孤立した気仙沼市の離島・大島と本土を結ぶ「気仙沼大島大橋」の早期開通、岩沼市玉浦西地区をモデルとした集団移転先への商業施設の誘致といった公明党の成果を取りまとめた。

記録誌の編集に取り組む復興10年委員会のメンバーら記録誌の編集に取り組む復興10年委員会のメンバーら=2020年8月8日

 その内容は①あの日あの時②被災者に寄り添う③教訓を生かした防災・減災④未来につなぐ――など11項目にわたる。さらに、関係者の証言や識者インタビュー、現地視察など精力的に行い、記録誌にまとめていった。

 また、復興の課題や政治が果たすべき役割について、兵庫県立大学の五百旗頭真理事長と井上義久副代表、東北大学の平川新名誉教授と庄子県代表との2部構成で特別対談を収録。東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長をはじめ4氏の寄稿も掲載されている。記録誌のタイトル『~人間の復興、そして未来へ~想いを紡ぐ』には、3.11の記憶と教訓を次世代へとつないでいく決意を示した。

 村井嘉浩県知事は「発刊に寄せて」の中で、「風化が危惧されている震災体験・教訓を振り返り、これからの防災・減災対策の立案や発生時の行動指針として極めて有用である」と期待を述べている。

 横山委員長は「全議員が困難な課題に真正面から向き合い戦ってきた10年だった。本誌が各地域の防災・減災・復興の施策に少しでもお役に立てれば」と話している。