誰にでも必ずいいところがあります。教育はその長所を見つけて、伸ばすことです。こども・若者が自分らしく輝くための教育が受けられるよう、公明党は応援します。
これまでの一斉授業だけによる「みんなが同じ」学校教育から、一人ひとりのこどもに光を当てて、自分らしく輝いていく教育へと再生します。 例えば、午前中は教科などの授業を行い、必要な学力と社会性を身に付け、午後は探究学習や、文化芸術・スポーツ活動、企業実習、自然体験などを行い、一人ひとりの興味や関心、得意や強みを伸ばす学びで、主体性を育て、生きる力をつけていきます。
こどもたち一人ひとりに目が行き届いた学びができるように、40人から35人学級にし、将来的には小中学校ともに30人の少人数学級をめざします。
公立の小中学校で一人に1台タブレットなどが配布されています。デジタル技術も活用して、一人ひとりにあった学びをすすめていきます。また、いじめ、不登校などで悩んだときに、スクールカウンセラーなどにタブレットなどから相談できるようにします。
登校しても、教室に入りにくい場合の居場所・学びの場となる「スペシャルサポートルーム」(校内教育支援センター)を全小中学校につくります。不登校になった場合でも、オンライン教育やフリースクールで学んだことが成績評価につながるようにしたので、安心して進学にも挑戦できます。また、一人ひとりのニーズに合わせた学びができる「学びの多様化学校」(不登校特例校)や、夜間中学を全国につくり、不登校を貴重な経験として自分らしく社会に飛び立てるよう応援します。また、家族への支援も充実させます。
みなさんの意見が学校内でもっと大切にされるよう、生徒と保護者、学校の先生が一緒に話し合いをしながら、校則や学校行事などを決めていく「学校内民主主義」の実現をめざします。
障がいがあるこどもたち一人ひとりに応じた学習ができるよう、ICT(インターネットを活用した情報共有を実現する技術)を使った学びや、先生の人数、教室の数を増やします。学校のバリアフリー化をすすめて、学びやすい環境をつくります。障がいがあるこどもたちの文化芸術やスポーツの体験機会をつくります。
安心してインターネットやSNSなどを使えるように、マナーやルール、正しい情報の見分け方などを学ぶ機会を増やします。生成AIの賢い使い方も学べるようにします。
性的マイノリティ(LGBTQ)に対する理解をすすめ、学校でも性の多様性を前提としたトイレや健康診断などの環境整備や、相談窓口の周知、教職員やスクールカウンセラーが性的マイノリティについて理解するための研修など、みなさんの人権が大切にされる学校づくりをめざします。
外国人のこどもたちの日本語を学ぶ機会を充実させ、どこに住んでいても日本語教育が受けられるようにします。また、高校入試や、進学・就職相談支援も充実させます。
どこに住んでいても、小中学生や高校生までの間に一度は留学をするチャンスを得られるように、返済不要の奨学金で意欲ある学生の海外チャレンジを応援している「トビタテ!留学JAPAN」を発展・充実させます。
小中学生で、経済的に大変になった場合、必要な文房具などの学用品費や修学旅行費などの負担を減らすため、「就学援助」の対象や支給額を増やします。
高校の授業料は、公立私立とも所得制限なしで、実質無償化をします。さらに、高校生が経済的に大変になった時は、授業料以外の教育費の負担を軽くするため、「高校生等奨学給付金」の対象者を広げて支給額を増やします。
2030年代をめざして、大学などの無償化に取り組みます。公明党がすすめてきた、「修学支援新制度」(給付型奨学金と授業料・入学金の減免)を充実させ、対象になる人を広げ、経済的な理由で進学を諦めなくてもいい社会にしていきます。
全国各地で給食の無償化に取り組んできましたが、これから国では、こども家庭庁、農林水産省、文部科学省などが力を合わせて無償化をすすめます。そして、栄養がしっかり取れる給食、食に感謝する食育の充実、地産地消の給食、有機野菜を使った給食などに取り組み、こどもたちの「心と体にいい給食」にしていきます。
大学などの進学以外の道を選び、自分の強みや得意を伸ばして文化芸術分野やマイスターなどの専門性が求められる職種などに進む若者への支援策をつくります。
「奨学金を借りても、返せないかもしれない」と心配している人もいます。都道府県・市区町村や、会社が、代わりに奨学金を返してくれる仕組みを全国に広げます。また、お給料が少ないうちは奨学金を返す額を少なくしたり、返すのを待ってもらえたりする仕組みをたくさんの人に使ってもらえるようにします。
「体験活動」は、挑戦したり協力を体験したり、自分の得意を見つけ、その後の人生の広がりに影響を与えます。あらゆるこどもたちの文化芸術・スポーツ体験、自然体験、社会体験、職業体験などの体験活動の機会を学校内外で充実させます。
小中学生の皆さんが、文化芸術を少なくとも年に1回は鑑賞する機会をつくります。また、18歳未満を対象にオペラ、バレエ、オーケストラ、演劇などが鑑賞できる「こども無料チケット」の取り組みを広げます。