200万を超える署名が実現させた「ウルトラC」
へその緒と胎盤に含まれる「さい帯血」は、造血幹細胞が豊富に含まれており、白血病や再生不良性貧血などの患者に移植することで治療効果がある。 公明党は1990年代後半から、この治療法の保険適用と公的バンクの設立を求めるボランティア団体を支援してきた。厚生相宛の請願署名を集める運動が全国で展開され、賛同の声は200万人を超えた。 97年10月には、浜四津敏子参院議員がさい帯血について国会で取り上げ、さらに注目が集まった。そして、移植の保険適用が98年4月に、公的バンク設立が99年8月に、それぞれ実現。厚生官僚をして「ウルトラC」と言わしめたほどの成果だった。現在までの移植実施数は11,176件(2014年8月末)に上っている。 また、やはり公明党の尽力で成立した「造血幹細胞移植推進法」(2012年9月)には、さい帯血を研究に用いることができるとの規定が盛り込まれた。さい帯血からはiPS細胞が効率よく作ることができるため、再生医療の研究促進が期待されている。