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災害復興住宅にコインパーキング

兵庫・西宮市
町田博喜議員

兵庫県西宮市は、災害復興住宅など市営住宅の空き駐車場をコインパーキング(時間貸駐車場)として民間会社に有料で貸し出す制度を昨年12月からスタートさせ、注目されている。市営住宅の中でも、災害復興住宅は高齢化の進行で空き駐車場が激増。そのため、公明市議が空き駐車場の有効活用を提案し、推進してきた。

空き区画を民間に貸出し

対象となった市営の災害復興住宅は、高須町1丁目住宅と西宮浜4丁目住宅。阪神・淡路大震災(1995年)から19年が経過し、両住宅とも一般の市営住宅より高齢化が著しく進んでいる。

このうち、周辺を県営住宅など大規模な団地に囲まれている高須町1丁目住宅(400戸)は、高齢化率が50.92%と高く、2人に1人が高齢者だ。駐車場の契約数は年々減少する一方で、空き駐車場が増加し、市は対応に苦慮していた。

ちなみに、高須町1丁目住宅の完成当時の駐車場は280区画あったが、契約率は入居者の高齢化に伴い徐々に低下。2002年時点で176区画あった契約数は、現在111区画にまで落ち込んでいる。

市は、市議会公明党の提案を受けて、08年から市営住宅の入居者以外にも駐車場を貸し出す「月決め駐車場」を開設。これには、隣接する県営住宅入居者の申し込みが殺到し、高い効果を挙げた。しかし近年は、県営住宅入居者も高齢化が進み、「月決め駐車場」は契約率が50%を切る事態に。

入居者の高齢化で 駐車契約数の激減に対応

▲高須町1丁目住宅に導入されたコインパーキングを視察する町田市議(左端)ら

この問題を以前から憂慮していた公明党の町田博喜市議は、12年6月議会などで、増え続ける市営住宅空き駐車場の有効活用策として、月決め駐車場を残しつつ、新規にコインパーキング導入を提案。その際、来客や介護事業者の利便性を確保できることも強調した。

町田市議の提案を受け、市は市営住宅の指定管理者や地元の管理運営委員会との協議を経て、コインパーキング導入に踏み切った。

市住宅管理課によると、コインパーキング導入のメリットとして(1)家族・親戚の来訪や介護事業者らに便利(2)市営住宅周辺の路上駐車の防止(3)空き区画の活用による市の収入源確保―などが挙げられるという。

民間への貸し出しについて、地元の槙田義裕・自治会長、中村修・元自治会長らは「(入居者用の)駐車場管理の手間が省けるようになった」とした上で、「空き駐車場を一般開放したことで、利便性が高まり、周囲の人たちも喜んでいる」と評価していた。(文中敬称略=公明新聞2014年5月9日付)