Local Report

地域の未来(あす)へ―貢献する議員・党員小さな声を聴く力

水族館改修に住民参加の公募債を提案

山形・鶴岡市
秋葉 雄 議員

▲雪の朝も街頭に立ち、党の政策や議会活動を訴える秋葉議員=山形・鶴岡市

雪の花びらが美しくも、もの悲しく舞い落ちる――。山形県鶴岡市の雪景色を作曲家・中田喜直は「雪の降る街を」のメロディーに紡いだ。その詩情あふれる街の冬は、日本海から吹き付ける吹雪に見舞われる日も少なくない。

朝8時、降りしきる雪の日にも、秋葉雄議員(63)は、公明党のノボリを手に同市美原町の交差点に一人立つ。「月曜から金曜日まで、毎朝の日課」として街頭演説を始めたのは、2009年9月1日、第45回衆院選投票日の翌日からだ。

「悔しかった。自分にとって党の再建とは何だろう。政策を訴え、納得してもらうことではないか。その説明の場が街頭だ!」

以来、平日の毎朝、当日の公明新聞を題材に自身の議会活動の模様も交えながら、20分間にわたり、道行く市民への訴えを続けている。

NPOや市民と力合わせて魅力あふれる郷土をめざす

その秋葉議員がライフワークとして取り組んでいるのが、自然環境や農林水産業、食文化を生かしたまちづくりだ。

自然豊かな環境を生かした地域おこしをめざして、05年から毎年、市民有志と「森と水そして月光のしらべコンサート」を開催。秋葉議員は、催しを通じて知り合った人たちに呼び掛け、特定非営利活動法人(NPO法人)「森と水」をつくり上げた。

同法人では、タケノコ掘りや新巻鮭や鮭とば作りなど、農山漁村伝統の食文化を子どもたちに体験してもらう活動も活発に展開。秋葉議員は、事務局長として運動をサポートしている。

課題解決まで関わる

こうして市民との絆を広げる中で、秋葉議員は、東日本大震災で被災し、宮城県気仙沼市から鶴岡市へ避難してきた人たちと出会った。

秋葉議員は同法人のメンバーと力を合わせて、「ひと時でも心和む時間を過ごしてもらえれば」と被災者を招待しての演奏会を開催。

これをきっかけに和太鼓団体の「気仙沼八幡太鼓」との交流が始まり、同会の子どもたちを鶴岡市でのコンサートに招き、太鼓の演奏やホームステイの受け入れを行った。

「森と水」の伴和香子代表は「秋葉議員は、市民からの相談事は解決するまで関わってくれる。公明党の国とのネットワークもあり、頼もしい存在です」と信頼を寄せる。

注目のクラゲ債“生みの親"

同市には、ギネスブックでクラゲの展示種類数が世界一に認定されている市立加茂水族館がある。今年6月のリニューアルオープンへ、工事の槌音も高まる。

この改築事業は、住民参加型市場公募債「クラゲドリーム債」で資金調達。昨年4月18日には「第1回クラゲ債」として販売され、3億円分が、わずか20分で完売した。それが、さらなる話題を呼び、入館者が爆発的に増えた。

▲新水族館建設へ村上館長(中)と意見を交換する秋葉議員(右)=山形・鶴岡市の加茂水族館

秋葉議員は、クラゲ債の“生みの親”といっても過言ではない。

09年6月定例会一般質問で、市民の行政参加意識を高める観点から、住民参加型の公募債を提案。市当局より「検討に値する」との答弁を得るや翌日、「公募公債の発行を引き受けてほしい」と地元金融機関に赴き、役員に直談判。行政視察などを通し、公募債を徹底研究してきた執念が見事、結実した。

「私もアイデア館長を自負しているけれど、公募債で資金集めを考えた人も大したもんだ! あの話題は莫大な広告効果があった」

“世界一”のクラゲ水族館を築いてきた村上龍男館長は、秋葉議員の舞台裏の活躍に惜しみない拍手を送る。

雇用確保や人口減少など深刻な課題が山積する鶴岡市。「立党精神を胸に、郷土を良くしたいと願い、行動する人たちと力を合わせ、市民のため、未来のため、地に足の着いた政策を形にしていく」と、誓う秋葉議員。その思いは燃え上がるばかりだ。(公明新聞2014年2月22日付)