Local Report

地域の未来(あす)へ―貢献する議員・党員ネット発信で広がる共感

活動報告は議員の使命地域から信頼勝ち取る行動力

愛媛県松山市・太田幸伸議員

夏目漱石の『坊っちゃん』や正岡子規などを描いた司馬遼太郎の『坂の上の雲』の舞台となった文学の街であるとともに、現存12天守の一つがそびえる松山城や古くからの温泉地である道後温泉で有名な観光都市である愛媛県松山市。

空の玄関口・松山空港を擁する市内南西部を中心に活動するのが、松山市議会議員の太田幸伸(おおた・ゆきのぶ)さん(49)だ。

議会質問で一番を目指す

▲松山市議会で質問に立つ太田さん(ブログから)

公明党の山本博司参議院議員の秘書を10年半務めたのち、一昨年4月の市議会議員選挙で初当選。

議会では、年4回の定例会すべてで質問に立ち、今年の4月で連続8回目。毎回質問する議員は、15人いる1期生議員のうちで太田さん、ただ一人である。

なぜ、質問に立ち続けるのか。
「議会質問は議員の命」とは、公明党議員に息づく伝統だ。
相談を受けたことを市民の代弁者として声をあげていくことが、議員としての基本中の基本だと思っている。
また、新人議員が大勢いる中で、どれだけ仕事ができるのかを見られている。そうであれば、新人議員で一番多く質問に立とうと決意した。
質問の内容は、基本的には、市民相談で受けたことがほとんどだが、まだまだ質問したいことは山ほどある。
質問するとなると、勉強しなければならない、調査しなければならない、原稿を書かなければならない、限りある時間との闘いである。
しかし、やり続ければ、実績も増えてくる。
手弁当で応援してくださる支持者に「さすが公明党の議員だ」と言われるように、これからも挑戦していきたいと太田さんは固く決意する。

毎日の活動を欠かさずブログで報告

▲継続して投稿できる秘訣は、「ブログを毎日見てくれる人がいる」からと語る太田さん

太田さんの日々の活動は、毎日更新されるブログに凝縮されている。
「議員として活動を欠かさず報告していこう」と考えて始めたブログは、当選直後の一昨年6月からこれまで2年間、1日も欠かしたことはない。
また、議員として活動を報告するのは、議員の使命だと考えている。そして、「一歩前進の闘いをしよう」「足跡を残そう」との思いで、ブログを毎日更新している。

そのブログから、太田さんの活動のひとつを紹介したい。
太田さんは、国会議員秘書になる以前は、学校の中退者や不登校生のサポート校の職員として働いていた。 市議会議員となってからも「社会的弱者の手伝い、支援をしていきたい」と考える中で、全国ひきこもり家族の会(KHJ)の地方支部である愛媛県こまどりの会の事務局長やパーキンソン病友の会愛媛支部の副支部長も務めている。
特に、都市部では認知が高まっている一方で、地方では対策がとられていない状況にあった「ひきこもり」については、一昨年の6月議会での質問において、相談窓口の紹介や民間支援団体の情報などを提供するひきこもり支援の情報サイトの設置を求めた。 家族は、落ち着くことがない。本人も苦しんでいる。その人のために、働いていきたいとの思いからだ。
ひきこもりは、自宅にこもって、家族以外と親密な対人関係が持てない状態にあることから、外部との接触は、インターネットが中心になることに着目した。
まず、市役所の部長や担当課長を啓発セミナーに呼び実情を理解をしてもらった上で、苦しんでいる当事者の現状を伝えるとともに、先進的な取り組みをしている他地域の実例を調査して説明し、前向きな答弁を引き出した。
その結果、松山市では昨年、ひきこもりに関する相談機関や家族会などの情報を提供するホームページが開設された。
今後も、本人と家族に寄り添い、「この任期中でさらにひきこもり対策を前進させたい」と太田さんは語る。

▲毎週月曜日の朝8時から街頭演説を行う太田さんとその模様を撮影する太田夫人

太田さんのブログで特に目に止まる記事が、毎週月曜日に必ず掲載される早朝街頭演説の模様だ。 この街頭演説は、初当選の翌日から、最低週1回、毎回同じ時間に同じ場所で、たとえ熱があって体調が悪くても、雨が降って天候が悪かろうが、何があってもやると決めて続けてきた。 最初の1年間で地域の人から、声をかけられるまでになった。 ブログには、のぼりを片手に、ハンドマイクで演説する姿の写真を載せている。自分自身が写っている方がいいからだ。 ブログには、文章だけでなく活動の状況の分かる写真も載せたいと工夫している。 どうしても載せられない日もあるが、やはり視覚で有権者に訴えることの効果は大きい。 かつて国会議員の秘書として議員通信を作成していたとき、あるご婦人から写真がある方がいいと言われた経験が生きている。 件の演説風景の写真は、実は夫人が撮ってくれている。街頭演説は、夫婦二人三脚の闘いでもある。

     

ネットでひろがる人と人のつながり

▲「ブログやFacebookをしよう思ったのは議員になってから」と太田さん

太田さんは、ブログにとどまらず、Facebookでも情報発信に努めている。 Facebookでは、これまでかかわりがなかった人とのつながりができている。

身体障害者補助犬には、視覚障がいの方をサポートする盲導犬、肢体不自由の方をサポートする介助犬、聴覚障がいの方をサポートする聴導犬の3種があるが、聴導犬はあまり県内では知られていなかった。
この聴導犬のトレーナーと会う前に、Facebookでコミュニケーションを図ったことから、その後、市役所職員の研修や県内で初めての聴導犬の贈呈にもつなげることができた。
また、Facebookでつながって以降、発信している情報を見てくれていて、実際に会ったときに「ご活躍されていますね」と言われることも多くなっている。
Facebookは、新たな人脈を広げる、自分の行動を知ってもらうためにとても有益なツールだ。

議員活動において、足でかせぐ部分は物理的に限られる場合もあるが、他方、普段接しない人につながることができるのがインターネットの魅力でもある。
実体験をふまえて「現実とネットとの相乗効果は絶対にあります」と太田さんはいう。

市民相談で汲み取った住民の要望を市議会で質問し、県議会議員につなぎ、国会議員とも連携して、これまでに実らせた地域実績は、すでに50を超える。
その行動に信頼が寄せられ、年々、地域からの相談が多くなっている。
弱者を助けるには政治の果たす役割がとても重要であり、国・県・市町村のネットワークが強固な政党というのは、すぐに調べて、すぐに動けるから心強い。 公明党の議員でなければ、市民相談での要望にはなかなかこたえられない。
この点を、国会議員の秘書でもあった太田さんは、市議会議員になってから改めて実感できたという。
「どれだけ地域に貢献できるか、勝負感持ってやりおるんです」と力強く語る太田さんは、今日も一歩前進の闘いを起こしている。