Local Report

地域の未来(あす)へ―貢献する議員・党員ネット発信で広がる共感

地域密着の「鉄人」リズムあるブログ投稿で議員力アップ

岡山県浅口市 佐藤正人議員

岡山県の南西部に位置する浅口市で市議会議員を務める佐藤正人(さとう・まさと)さん(53)。

昨年4月に行われた市議会議員選挙では、定数2減による激戦に加え、投票率が13ポイントも下がったにもかかわらず、過去最高得票を記録し、2期目の当選を果たした。なぜ、公明党・佐藤さんの得票数が増えたのか、その要因を探った。

佐藤さんのホームページを見ると、2010年から4年間の投稿が1000件を超えるブログに目が留まる。ここに拡大のヒントがあるのではないか。そう考えて、佐藤さんの自宅へ訪れる前に、党県本部へ立ち寄ったときのこと。同僚議員らは口をそろえて佐藤さんをこう評していた。

「彼は、鉄人だよ」と。

毎朝7時30分からの街頭演説を継続

市内各地での街頭演説は、初当選から2000回を超える▲市内各地での街頭演説は、初当選から2000回を超える

岡山駅からJR山陽本線に乗ること30分。金光(こんこう)駅で電車を降りると、朝から街頭演説を行う佐藤さんの声が聞こえてきた。あいさつを交わした佐藤さんは、「鉄人」という言葉のイメージとは正反対のとても温和な人だった。

「初当選以来、市内各地で、毎朝7時30分から30分間の街頭演説をすると決めたんです」と語る佐藤さん。初めは見向きもされないことが多かったが、1カ月、2カ月と続けるうちに次第に手を振ってくれる人や声を掛けてくれる人が増えてきた。今では市民がわざわざ街頭演説を訪れ、終了後に市民相談へつながることもあるという。

佐藤さんの初当選は、2010年4月。お世話になった先輩である前職議員から、後継にとの話を受けたときは、やはり驚いたそうだ。それまで、「地域のために仕事をする人を選びたい」と公明党を全力で支援する側だった。選ばれる立場になっても、「いかに地域に密着するかを考えて」活動に励んでいるという。

市議会20人(現在は18人)の中で、公明党議員は佐藤さん1人。議会ならではの決め事など何も分からなかったが、党県本部の先輩議員から陳情や請願への対応など、一つ一つ教えてもらった。そのサポートの中で始めたことの一つが、ホームページの開設とブログ投稿だった。

ブログ投稿は一日の総決算

投稿するブログのプレビューを確認する佐藤さん。ホームページよりも早くFacebookを始めている▲投稿するブログのプレビューを確認する佐藤さん。ホームページよりも早くFacebookを始めている

佐藤さんの朝は早い。5時半に起きて、1時間かけて1日の予定に頭をめぐらす。「小さな市だけれども、自分の知らないところで応援してくれる人がいる。とにかく1人でも多くの人に会っていく、対話していく」と心に決めて出発する。

多忙な議員活動を終えて帰宅してから、さらに1時間を費やして、1日の出来事を振り返る。そして、ノートパソコンに向かい、写真を取り込み、ブログ記事の入力に取りかかる。

佐藤さんは、たゆみない投稿の秘けつを「リズムですね」という。

「市民相談が実現しますよね。それを記事にできるときが一番うれしい」。この充実感こそ、朝の総括と夜のブログ投稿というリズムが軽快に繰り返される理由だ。

ここで、ひと月の投稿件数が20件を下らないブログの一部を紹介してみよう。

2014年6月24日 「安全性が向上しました!」

ここは、私の地元、占見区の宗元の通学路です。この交差点は、以前から優先方向が分かりにくい場所だったんですがこの度、道路面に大きく止まれ表示が書かれました。私も、今までこの場所で危険な思いをしたこともあります。特にここは交差する道路から来る車両が非常に見え辛い場所でした。ここだけではありませんが、私は市に対策を要望していました。これで危険度が解消された訳ではありませんが、安全性が向上したことは事実です。こうした、危険個所が一つずつでも解決されることはありがたいです。

クリックすると佐藤さんのブログ記事へ移動します▲クリックすると佐藤さんのブログ記事へ移動します

ブログは、佐藤さんの実直さが伝わる文章と読み手を飽きさせない写真がちりばめられ、臨場感にあふれている。そして、日々、動きに動き回っていることが実感できる。

読み終わると、明日はどのような活動をするのだろうと、ブログの更新が待ち遠しくなる「鉄人」ファンになってしまうに違いない。

佐藤さんのホームページは、開設以来4年間のアクセス数(閲覧回数)が28万件を超えている。1日あたりでは200件近くも見られている計算になる。

「市議会の中で開設している議員が少ないから」と謙遜するが、佐藤さんの議員活動に注目している市民や市職員が多くいるからこそのアクセス数といえる。

公明新聞「有権者比1%」を達成

「動くのが性におうとる(合っている)」と佐藤さんは語る。その表情は、温かい▲「動くのが性におうとる(合っている)」と佐藤さんは語る。その表情は、温かい

佐藤さんは、ホームページだけではなく、紙に印刷した議員通信を年4回発行し、丁寧な情報発信に努めている。その発行部数は、2500部。党員に配布をお願いすることもあるが、1500部以上は自ら手渡しで配っている。その中で、市民相談につながることも少なくない。

昨年8月、党浅口支部は、公明新聞393部の実配を成し遂げ、購読者数有権者比1%を達成した。その原動力は、72部と過去最高の拡大を自ら達成した党支部長・佐藤さんである。「議員率先で頑張らなくてはいけない」と決意して毎日地域を回り、党員の皆さんと力を合わせて、これまでの3倍以上の実配を実らせた。

取材中に、ふと佐藤さんがもらした言葉がある。

「議員として力をつけたい」

議員の仕事には、限界がない。そう信じるから、全てにフルパワーで取り組んでいる。これこそが、「鉄人」と呼ばれるゆえんだろう。

ネット活用の分野は、「まだまだ分からないことが多い」。それでも、「ブログの投稿は積極的に人とかかわっていくこと、人との出会いをつくっていくことだから」と語る佐藤さんの笑顔は、とても優しかった。

佐藤さんが得票を伸ばした理由は、もちろんブログをこまめに投稿しているからだけではない。佐藤さんの真面目な人柄が、精力的な議員活動とそれを投稿するブログに反映されているからこそだと感じた。

「ネット選挙」が解禁されたいま、ネットを活用した議員活動に取り組む一方で、公明党の伝統である徹底した現場主義で、草の根の対話を大事にする。その姿勢を貫く佐藤さんに、地方議員の範たる公明党議員の底力を見た。

「鉄人・佐藤正人」は、きょうもブログを更新している。