白内障の保険適用

増え続ける喜びの「笑顔」
「手術したいが払えない」の声に応え


白内障手術の保険適用へ突破口を開いた市川書記長の衆院予算委質問(1992年2月4日)

「顔のシワまで、よう見えます。部屋も汚れが見えるようになって、掃除もせにゃいかんし…」

2006年11月、高知市の主婦・森まり子さん(74)は白内障の手術をし、視界が一変した。視力は1.5に回復。費用は1眼1万5000円ほど。「1割負担で済んで、ありがたい。公明党のおかげです」

「白内障」眼内レンズ挿入手術の件数

山口県岩国市の高塚敏夫さん(53)は40代の終わりから白内障が進行。特に右眼はほとんど見えなくなり、06年5月と7月に片眼ずつ手術。局部麻酔のため、音は聞こえた。眼内レンズを挿入する執刀医の「完ぺき!」の声に、視力回復の喜びが五体に広がった。

現在、視力は両眼とも1.2。「公明党が白内障手術の保険適用を実現したことを、職場や地域の人に改めて訴えています。感謝の日々です」

――公明党本部や公明新聞には、白内障手術を受けた方々のこうした喜びの声、便りが絶えることなく寄せられてくる。

白内障は眼球の水晶体が灰白色に濁り、視力が低下する病気。年を取れば白髪が増えるように、眼も70歳以上なら8~9割が白内障になる。その治療に有効な「眼内レンズ挿入手術」に保険適用が認められて、今年で15年になる。

今でこそ“当たり前”となった保険適用だが、かつては大違いだった。手術費・眼内レンズ代は片眼で約15万円、両眼ならその倍。「手術したいが、とても払えない」。負担の重さに、収入の少ない多くの高齢者が泣く泣く諦めていたのだ。

公明党は、この現実を断じて変えたかった。だから公明党は動いた。

「国が対応するまで自治体で助成できないか」。全国の各地方議会で公明党議員は「白内障手術への公費助成を実施すべき」と全力で主張。92年1月までに約130の自治体で助成が始まり、東京都も92年度予算原案に10億円を計上した。

そして迎えた92年2月4日の衆院予算委員会。公明党書記長の市川雄一は、手術代の重さに苦しむ庶民の思いを代弁し、全魂込めて訴えた。

「眼内レンズ挿入手術の保険適用を、ぜひ実現していただきたい!」。テレビ中継された市川の烈々たる大音声は全国に響き渡った。

山下徳夫厚相は自ら答弁席に歩み寄り、「保険適用を私から中央社会保険医療協議会に諮りたい」と初めて言明。さらに「この際、ケチなことは言わずに(眼内レンズ代も含め)全部やってはどうか」と付け加えた。

市川はそっと頷いた。眼内レンズ代も含めた白内障手術への保険適用が決まった公明党史に残る瞬間だった。

同年4月、保険適用スタート。以来、05年末までの眼内レンズ挿入手術件数は計784万件に。

喜びの「笑顔」はこれからも増え続ける。

文中敬称略、肩書は当時
2007年1月5日付 公明新聞