「こどもの読書週間」始まる

公明新聞:2018年4月24日(火)付

読み聞かせ 朝の読書 ブックスタート
運動を推進する公明党

子どもが本と親しむ環境づくりをめざして、公明党が展開してきたさまざまな取り組みについて、党員の公恵さんと明子さんが友人の友美さんに語っています。

明子 23日の「子ども読書の日」から、「こどもの読書週間」がスタートしたわ(5月12日まで)。

友美 最近は電子書籍もずいぶん普及しているわね。スマートフォンやタブレット端末も便利だけど、子どもには紙の本をたくさん読んでもらいたいわ。公明党は、子どもの読書を推進してきたそうね。

公恵 はい。公明党は2000年、女性委員会のもとに「子ども読書運動プロジェクトチーム(PT)」(当時)を設置して、三つの運動を始めました。その中の一つが読み聞かせです。全国各地で女性党員が学校や地域を舞台に、ボランティアを積極的に進めました。当時から十数年にわたり、活動を継続しているグループも多くあります。

友美 まあ、すごいわね。三つの運動の、他の二つは何?

明子 一つは、学校での「朝の読書」よ。

友美 どういう取り組み?

公恵 1988年に千葉県船橋市の私立高校で始まったもので、授業が始まる前に本を10分間読みます。「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」――の4原則があります。

明子 実施した学校では授業での集中力が上がったり、本が好きになったといった効果が報告されているわ。

友美 読書を習慣づける良い取り組みね。

公恵 公明党は、各地で「朝の読書」を推進しました。実施校は公明党がPTを立ち上げた2000年当時は小・中、高校を合わせて約5000校でしたが、今では小学校が1万6458校、中学校が8555校、高校が2221校の計2万7234校で実施されており、実施率は76%になりました(4月2日現在、朝の読書推進協議会調べ)。

明子 もう一つの運動が、「ブックスタート」よ。

友美 どんな運動?

公恵 乳幼児健診時などに絵本を手渡すものです。1992年、「赤ちゃんと絵本を通して楽しい時間を分かち合うこと」を理念に英国で開始。日本では2000年に東京・杉並区で試験的に実施され、翌年には長野県松本市でも始まりました。ともに公明党の女性議員が後押ししたものです。その後も全国で推進し、1023市区町村(2月末現在、NPOブックスタート調べ)に広がりました。3歳児健診や小学校入学時などに本を贈る「セカンドブック」を実施する自治体も増えています。

友美 本と接するきっかけをつくってきたのね。

公恵 この他にも、学校や図書館などで「ビブリオバトル」を実施する地域も増えつつあります。

友美 「ビブリオバトル」って何?

明子 書物を意味するラテン語由来の「ビブリオ」と、戦いを意味する「バトル」を組み合わせた造語で、自分が読んだ本の魅力を発表し合うイベントよ。知的書評合戦とも呼ばれるわ。公明党議員が開催を推進している地域もあるわ。

友美 いろんな取り組みを進めているのね。

法整備進め、平均冊数増加

公恵 公明党は法律の整備も進め、01年には「子どもの読書活動推進法」が制定されました。4月23日の「子ども読書の日」は、同法によって定められたものです。

友美 どうして4月23日を記念日にしたの?

明子 シェイクスピアなど、著名な作家の命日である4月23日をユネスコが「世界図書・著作権デー(世界本の日)」と定めていることにちなんだものよ。

友美 そういう由来があったのね。

公恵 また、05年には「文字・活字文化振興法」が制定されました。学校図書館の充実が図られるなど、読書環境の充実が進みました。全国学校図書館協議会と毎日新聞社が共同で実施する「学校読書調査」によると、01年の平均読書冊数(5月の1カ月間)は小学生が6.2冊、中学生が2.1冊、高校生が1.1冊でしたが、17年は小学生11.1冊、中学生が4.5冊、高校生1.5冊と、いずれの世代も上昇。特に小・中学生はおよそ2倍に伸びています。

明子 さまざまな運動が実を結んでいるようね。

友美 学校や地域、家庭での取り組みが大切であることが分かったわ。これからも公明党の頑張りに期待するわ。

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