委員会質疑から

公明新聞:2018年4月18日(水)付

へき地の公立病院支えよ

秋野氏 土砂災害対策の強化も

質問する秋野氏=17日 参院総務委17日の参院総務委員会で公明党の秋野公造氏は、地方のへき地などにある公立病院について、経営困難に陥っているケースが多いことから、存続に向けた支援の必要性を強調した。

秋野氏は、へき地では民間だと採算が合いにくく公立が約6割を占める現状を踏まえ、救急や小児、周産期、結核の医療提供などを担う役割の大きさを指摘し、「公立病院を今後も守ることが重要だ」と力説。野田聖子総務相は「必要な支援に取り組む」と応じた。

また秋野氏は、大分県中津市で11日に発生した土砂崩れに関して、迅速な人命救助や被災地支援を要請した上で、同様の被害防止へ、急傾斜地などでの対策を強化するよう主張。国土交通省の栗原淳一砂防部長は「地方公共団体と綿密に連携し、きめ細かな対応を図る」と述べた。

さらに秋野氏は、崖付近の住宅移転支援制度などが十分に活用されていないことから、さらなる周知も要請。野田総務相は「国交省とも連携し、しっかり努める」と述べた。

防衛省・自衛隊は組織立て直せ

杉氏

杉氏=17日 参院外防委17日の参院外交防衛委員会で公明党の杉久武氏は、防衛省が存在しないとしていた自衛隊の海外派遣時の日報が相次ぎ見つかった問題に関し、防衛省の内局官僚と自衛官などの間で人事交流がほとんど行われていない現状を指摘。「組織横断的な人事交流を行うことも必要ではないか。風通しの良い組織へと立て直すべきだ」と述べた。

小野寺五典防衛相は、「防衛省・自衛隊を風通しの良い実効的な組織にするため、不断の検討を行っていく」との考えを示した。

都市の空洞化を防ぐ対応が必要

竹内(真)氏

竹内氏=17日 参院国交委参院国土交通委員会は17日、市街地で空き家や空き地が増え、空洞化する「都市のスポンジ化」対策を強化する都市再生特別措置法等改正案を自民、公明などの賛成多数で可決した。

採決に先立ち公明党の竹内真二氏は、複数の土地や建物に一括で利用権を設定するなど、今回の法改正で実現する新制度について、「市町村の利用を国が積極的に支援していくべき」と訴えた。

国交省の栗田卓也都市局長は「制度を有効に活用してもらえるよう周知に努める」と述べた。

森林管理の担い手確保を後押し

江田氏

衆院農林水産委員会は17日、森林所有者の管理責任を明確化し、意欲と能力のある林業経営者や行政が適切に管理できるようにする森林経営管理法案などを賛成多数で可決した。

採決に先立ち公明党の江田康幸氏は大規模事業者のみならず、「地元に根差した中小事業者にも森林の経営管理を委ねることが重要」と指摘した。礒崎陽輔農水副大臣は「規模の大小ではない」と述べ、生産性の高さなどを基準に森林管理の担い手確保を進める方針を示した。

中山間地にスマート農業普及図れ

横山氏

横山氏=17日 参院農水委17日の参院農林水産委員会で公明党の横山信一氏は中山間地の農業に対して、ドローン(小型無人機)の導入など、少ない資金で省力化に役立つスマート農業の普及を後押しするべきと力説した。

横山氏は中山間地では規模拡大が難しく高齢化も進行している点を指摘し、「(スマート農業を)導入できる仕組み作りが大事」と訴えた。

上月良祐農水大臣政務官は「(低い)価格を念頭に速やかに導入が図れるよう取り組む」と答えた。

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