責任認めた発言重い

公明新聞:2018年3月28日(水)付

記者団に見解を述べる山口代表=27日 国会内記者団に見解を述べる山口代表=27日 国会内

山口代表 理由などに触れず残念

公明党の山口那津男代表は27日夕、国会内で記者団に対し、佐川宣寿氏の証人喚問を受け、大要次のような見解を述べた。

一、佐川氏は改ざんが理財局内で行われ、当時の理財局長だった自分に責任があると認めた。証人の発言として極めて重いものだ。ただ、誰が、どういう理由で行ったかについての証言を控えたのは残念だった。刑事訴追を受ける疑いがあるということになると、書き換えではなく、改ざんと言わざるを得ない。

一、(首相らの関与について)佐川氏は、指示はなかったと明確に否定した。指示や関与があった事実が裏付けをもって国会に出ているわけではない。なかったことを証明するのは、いわゆる「悪魔の証明」だ。あったことをどう証明するかが今後問われるだろう。

一、(首相夫人らの国会招致について)改ざんについて関係があったという事実は今のところ出てきていない。証人に呼ぶ必要があるか、きちんとした前提がないと難しいだろう。佐川氏は、(学園への国有地)売却や貸し付けの経緯についても、指示はなかったと否定している。この発言を踏まえて対応を考えるべきだ。

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