イタイイタイ病 提訴から50年

公明新聞:2018年3月3日(土)付

“陰に光を”が公明の原点 「大衆とともに」の闘い 忘れぬ
記者会見で井上幹事長

2日の記者会見で公明党の井上義久幹事長は、日本で初めて公害病に認定された「イタイイタイ病」に言及。9日で患者と遺族が原因企業を提訴してから50年の節目となることに触れ、同病と公明党の闘いに関して、次のような見解を述べた。

一、イタイイタイ病は富山県神通川流域で発生し、鉱山から流されたカドミウムに汚染された食べ物や水を口にした人の骨がもろくなる公害病だ。提訴の前年の1967年5月、公明党の矢追秀彦参院議員(当時)が初めて国会で取り上げ、同年12月には患者と共に厚生省(同)に救済を申し入れた。その後、翌68年5月に公害病に認定された。

一、公明党にとっては公害問題に取り組む原点ともなった。(経済発展の)陰の部分に光を当て、患者の苦しみに寄り添い、救済していくという、「大衆とともに」の立党精神の原点となる闘いだった。

こういう経験を忘れず、風化させないことが大事だ。日本の経験を世界に発信し、取り組みを促すのも役割だ。

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