コラム「北斗七星」
公明新聞:2018年1月8日(月)付
門出の日を迎えると、思い浮かべる言葉がある。「私が持っていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。未来というものである」◆1989年度の国語教科書に寄せた司馬遼太郎の『21世紀に生きる君たちへ』(朝日出版社『対訳 21世紀に生きる君たちへ』所収)の一文だ。「私の人生は、すでに持ち時間が少ない。(中略)君たちは、ちがう」とも。21世紀を迎えることなく逝った司馬の偽らざる心だろう◆大人になったらなりたいものは? 恒例のアンケート結果が成人の日を前に公表された(第一生命保険)。男の子の1位は15年ぶりに学者・博士。2014年から3年連続で日本人がノーベル賞を受賞したのが影響したらしい。2位は野球選手で、8年ぶりにサッカー選手を抜いた◆片や女の子の1位は食べ物屋さん、2位は看護師さん。中でも食べ物屋さんを選んだ理由で目立ったのが、「パティシエになって人を笑顔にしたい」と「病気の人でも喜んで食べてもらえるスイーツを作りたい」。聞いて、思わずぐっときた◆「世のためにつくした人の一生ほど、美しいものはない」。司馬がもう一つ、教科書用に書き下ろし、同じ本に収められた『洪庵のたいまつ』の冒頭文だ。何かに役立ちたいという夢。未来に生きる人々に、公明党はそっと寄り添う応援団であり続けたい。(田)
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