視覚障がい者の歩行支援

公明新聞:2017年12月19日(火)付

実証実験に参加する大竹さんに同行する竹谷さんら=18日 東京・世田谷区実証実験に参加する大竹さん(中央)に同行する竹谷さん(右後方)ら=18日 東京・世田谷区

東京・世田谷区でNPO スマホ活用し実証実験
竹谷さんらが視察

スマートフォン(スマホ)の音声案内で視覚障がい者の歩行をサポート――。公明党の竹谷とし子参院議員は18日、東京都世田谷区内でNPO法人・日本視覚障がい情報普及支援協会(能登谷和則理事長)が行った歩行移動支援の実証実験を視察した。都議会公明党のメンバーらも同行し、2020年の東京五輪・パラリンピックをめざして、ICT(情報通信技術)を活用したユニバーサル社会の実現に向けた課題を探った。

実証実験で、能登谷理事長は「視覚障がい者の約7割が利用しているスマホを活用し、気兼ねなく外出を楽しめるようにしたい」と述べ、協会が開発を進めるスマホアプリを説明。人工衛星と無線の技術を組み合わせて正確な位置情報を知らせる同アプリの実用化に向け、参加者は小田急線・梅ケ丘駅から区総合福祉センターまで歩きながら検証した。

参加者の一人で、視覚障がい者の大竹博さんは「客観的な位置が把握でき、信号や交差点などの情報も案内されるので安心感につながる」との感想を述べた。

視察を終え、竹谷さんは「移動困難者対策の充実など、国と自治体が連携して人にやさしい街づくりを推進していく」と語った。

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