障がい者スポーツ支援さらに

公明新聞:2017年12月7日(木)付

関西セッチエストレーラスのメンバーと懇談する三浦座長、佐々木副座長ら関西セッチエストレーラスのメンバーと懇談する三浦座長(右から4人目)、佐々木副座長(左隣)ら

アンプティサッカー 日本選手権を観戦
党神奈川県本部プロジェクトチーム

2020年東京五輪・パラリンピックを契機とし、パラスポーツ(障がい者スポーツ)を応援する方策を探ろうと、公明党神奈川県本部(上田勇代表=前衆院議員)のスポーツプロジェクトチーム(PT、三浦信祐座長=参院議員)はこのほど、川崎市内で開かれたアンプティサッカーの日本選手権大会を観戦し、選手や関係者と懇談した。

白熱したプレーが相次いだアンプティサッカー日本選手権大会アンプティサッカーは、事故や病気などにより上肢または下肢の切断などで障がいのある人たちがプレーする。下肢障がいのある人がフィールドプレーヤーを、上肢障がいのある人がゴールキーパーを務める。1980年代に米国で始まったパラスポーツだ。

ブラインドサッカーのようにパラリンピック種目になってはいないが、リハビリ医療用の杖であるクラッチを自在に用い、スピード感あふれるプレーはエキサイティングで、トルコにはプロリーグがあるほどだ。

日本では、世界アンプティサッカー連盟(WAFF)からワールドカップへの参加を勧誘されたことを契機に、2009年に「日本アンプティサッカー協会」が設立された。同協会が中心になり、11年から毎年、日本選手権大会を開いている。

選手らと課題めぐり意見交換

党県本部PTの三浦座長と佐々木さやか副座長(参院議員)、中島光徳事務局長(横浜市議)、川島雅裕・川崎市議らは、クラッチを借りてアンプティサッカーを体験し、選手らと懇談。元からのサッカー経験者は少なく、障がい者となってからアンプティサッカーに出会い、本格的にサッカーを始めた人が多いことを含め、さまざまなことを語り合った。また、同協会の武田信平理事長らは、競技人口がまだ少なく、家族やボランティアら関係者以外への関心が広がらず、試合観戦者が増えないなどの課題を指摘した。

大会顧問で当日の試合を観戦したセルジオ越後さんは、「体の障がいに絶望し、家に引きこもっている人がずいぶんいると聞く。選手たちのはつらつとしたプレーに触れ、そうした人たちが希望を見いだし、社会に出ていく契機になれば」と話していた。

この日、同PTの中島事務局長は「こんなに素晴らしい試合を見ないのはもったいない」と、地元の少年FC(フットボールクラブ)のメンバーらと共に観戦。子どもたちは本格的なプレーに息をのみ、歓声を上げていた。

三浦座長は「迫真のプレーを見て思わず声が出た。多くの方がパラスポーツに関心を持ち、全ての人が生きがいや希望を持って暮らせる社会づくりのために多くの方から知恵を頂き、政治ができることを進めたい」と語っていた。

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