授業にパラリンピック競技

公明新聞:2017年11月2日(木)付

市担当者から五輪・パラリンピック教育について聞く党千葉市議団市担当者から五輪・パラリンピック教育について聞く党千葉市議団(左側8人)

20年までに市立171校で実施
小中学校一部スタート「楽しい」「ほかの競技も見たい」
スポーツ通じ、多様性学ぶ
千葉市

2020年の東京五輪・パラリンピックを契機に、千葉市は現在、市立小中学校のモデル校(14校)で、体育の授業にパラリンピック競技を取り入れる試みを9月からスタートさせている。市立上の台小学校(同市花見川区)でこのほど、座ったままの状態で行う「シッティングバレーボール」が実施された。

「よーい、スタート!」――。試合開始の合図とともにボールの行方に集中し、「トス、アタック!」と児童の元気な声が飛び交う。この日は、6年生約30人が参加。5人1チームとなり、通常のバレーボールよりも低い位置に調整されたネットを挟んでボールを打ち合った。

子どもたちは上半身を器用に使ってコート内を動き回り、一生懸命に体と腕を伸ばして競技に熱中。終了後、児童は「普通のバレーよりも、みんなと協力することが多く感じられ、楽しかった」(木名瀬広之くん)、「パラリンピックの選手はすごく努力しているだろうし、ほかの競技も見てみたいと思った」(淺野綺里さん)などと感想を語っていた。

担任の小林和順教諭も「ルールを工夫すれば、障がいのある人も、誰でもスポーツを楽しめることを気付いてほしい」と述べ、障がい者への理解を深める授業の効果に期待を寄せた。

千葉市は2020年、五輪3競技とパラリンピック4競技が市内で開催される。今年3月には多様性の尊重や国際感覚の醸成などをめざし、「千葉市オリンピック・パラリンピック教育実施方針」を策定。この方針に基づき、各モデル校でシッティングバレーボールやゴールボール、車いすバスケットボール、体育理論(座学)を授業に取り入れた。今後は、学校の状況に応じて順次拡大し、20年までに特別支援学校や高校を含む市内の市立学校171校で実施する。

このほか、今年度は教員を対象としたパラリンピック競技の実技研修会を開催。体育関係者やモデル校の教員らで構成する「検討委員会」を設置し、授業プログラムをまとめた「学習指導案」の作成などにも取り組んでいる。

市保健体育課の担当者は「一つのイベント事で終わらせるのではなく、20年以降も児童、生徒が多様性を学ぶきっかけをつくれるよう、活動を継続していきたい」と話していた。

公明が提言、推進

公明党市議団(近藤千鶴子幹事長)はこれまで、13年10月に熊谷俊人市長に提出した政策提言書の中で、小中学校での五輪・パラリンピック教育の推進を訴えるとともに、定例会でも取り上げ、市の取り組みを促してきた。

近藤幹事長は「子どもたちの豊かな人間性を育む授業になるよう、これからも後押ししていく」と述べていた。

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