立憲民主党の実像

公明新聞:2017年10月19日(木)付

(1)あの“民主政権”の顔ぶれ
(2)筋通らぬ“選挙互助会”
(3)共産と“野合・一体化”


衆院選は22日の投票日まで、あと3日に迫り、最終盤に突入しました。情勢報道では、公示直前に結成された立憲民主党の躍進が伝えられていますが、果たしてその実態は。3点にまとめました。

第一に立憲民主党は、6年7カ月前の東日本大震災と原発事故への対応が後手に回り、大ひんしゅくを買った「民主党政権」が復活したかのような顔ぶれです。当時、首相の菅直人氏が最高顧問、官房長官の枝野幸男氏が代表、官房副長官の福山哲郎氏が幹事長に就任。候補者にも、当時の政権幹部が多く名を連ねています。

枝野代表は10日、被災地・仙台で第一声を行いながら震災復興には一言も触れませんでした。「遅い、鈍い、心がない」という民主党政権の体質は変わらないようです。

第二に立憲民主党が「筋を通したというのは真っ赤な嘘」(フジテレビの平井文夫解説委員)です。衆院選を前に、支持低迷の民進党から合流しようとした希望の党に拒否され、行き場を失った民進党左派が集まった“選挙互助会”にすぎません。

平和安全法制容認を入党の条件に掲げた希望の党への合流を一度は了承し、「安保法制反対」の看板を捨てた人たちなのです。まさに、民進党議員が“筋を曲げた”末にできたのが立憲民主党です。

第三に選挙戦で立憲民主党は、共産主義革命をめざす、あの共産党との一体化が進んでいます。立憲民主党の小選挙区候補は選挙はがきで「比例は共産党」とアピールするなどしています。

両党は「安保法制廃止」「安倍政権打倒」など同じことを叫んでいるように見えますが、国家の基本政策では“水と油”。例えば、自衛隊について、立憲民主党が「合憲」、共産党は「違憲であり解消すべき」との立場です。

これでは選挙目当ての“野合”と批判されても仕方ありません。

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