比例3ブロックが危ない

公明新聞:2017年10月15日(日)付

定数1減、新党の先行で重大局面

東北ブロック 定数13

青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の各県

前回、東北ブロックで公明党は最終14番目で“2議席”を辛うじて獲得。今回は定数が1減の13となった上、新党の躍進で「公明は1議席を固めたが、勢力の維持は難しい」(13日付「河北」)、「2議席は難しい情勢」(12日付「読売」)だ。

自民は堅調で現有5議席を確保する見込み。希望、立憲民主はともに3議席に届きそう。共産は1議席を維持。

公明は懸命に追い上げているが、いまだ票を取りきれてない。とりわけ保守層への浸透が弱い。公明が“逆転勝利”するには前回を上回る票拡大が急務。東北6県で全人脈に当たりきり、「比例区は公明党」と保守層から“一票”をもぎ取る執念の大攻勢が緊要。

北関東ブロック 定数19

茨城、栃木、群馬、埼玉の各県

定数1減の19を争う北関東ブロックで公明は、現有3議席の死守へ全く予断を許さぬ局面に立たされている。特に都市部で立憲民主の勢いが顕著で、選挙情勢が一変。地元紙でも「公明党は現有の3議席から2議席に減らす可能性がある」(12日付「下野」)と報じられている。

公明は、最後の1議席を他党と激しく争っているが、“超短期決戦”で支持拡大が遅れ、保守層への浸透も弱く、3議席目に届いていない。

公明が3議席を獲得するには、逆転勝利への執念に燃え、全人脈総当たりで「比例区は公明党」と語り抜き、保守層や他党支持層から票をもぎ取る猛攻が不可欠だ。

九州・沖縄ブロック 定数20

福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の各県

定数1減の20となった九州・沖縄ブロックでは、ほぼ19議席まで固まり、「残る1」を、公明と立憲民主、希望などが争う展開に。公明は4番目の前職が落選しかねない重大局面。

公明の情勢についてマスコミ各紙も「前回の4議席に届くかは見通せない」(13日付「西日本」)、「4議席目は手放す可能性がある」(12日付「読売」)、「3議席になる可能性が高い」(13日付「日経」)と軒並み危機的状況を報じている。

公明は保守層や無党派層、女性層への浸透がいまだに弱い。逆転勝利を果たすには、総力戦で全人脈に当たり尽くすとともに、他陣営の支持層にも果敢に食い込む執念の票拡大に徹するしかない。

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