立憲民主と共産が一体化!?

公明新聞:2017年10月13日(金)付

重要政策で食い違い 選挙目当ての“野合”
違憲と合憲 自衛隊への認識も正反対

衆院選公示直前に急ごしらえで結党された立憲民主党ですが、選挙戦で日本共産党との「一体化」が着々と進んでいます。12日付「赤旗」は、東京6区では立憲民主党の候補の選挙はがき1万枚に「比例は共産党」との呼び掛けが印刷されており、「首都圏の他の小選挙区にも広がっています」と大きく報じました。

両党は「安保法制の廃止」「安倍政権打倒」など当面のスローガンでは歩調を合わせているとはいえ、重要政策では大きく食い違っています。

象徴的なのは、自衛隊への認識です。立憲民主党の枝野幸男代表は「国民の圧倒的多数も私も合憲だと思っている」(7日の党首討論)と明言。これに対し、共産党は綱領で“違憲の自衛隊は解消”という主張を明確にしています。まるで正反対です。

立憲民主党は、いかにも憲法を重視するかのような党名を付けているにもかかわらず、憲法を巡る重要な論点について見解が大きく食い違う共産党と共闘しているわけです。これでは「筋が通る」はずもなく、選挙目当ての“野合”と批判されても仕方ありません。

矛盾に満ちた両党の一体化が進む中で、12日付各紙の選挙戦序盤の情勢報道では、共産党が「議席を伸ばす主舞台」と位置付ける比例代表で「落ち込みが目立つ」(東京)と報じられ、その原因は「(共産党が)立憲民主に『政権批判票』を奪われた」(読売)からだとか。

「『巧言令色』で軒下を借り、いつしか母屋を乗っ取るのが共産党の戦術」(政治評論家・森田実氏)ですが、今回はウラ目に出そうです。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

新聞の定期購読