コラム「北斗七星」

公明新聞:2017年10月12日(木)付

歴史にその名を残す「桶狭間の戦い」。2千人余の織田信長勢が、今川義元の2万の大軍になぜ勝利できたのか◆伊東潤、葉室麟氏ら5人の作家が「合戦の日本史」(文春文庫)で勝因を論じている。そこで一様に指摘しているのは、敵の情報収集にエネルギーを割いた戦略だ。信長は敵の首を獲った家来より、義元の動向を掴んだ家来に褒美をやった。そして集めた敵の情報を生かし、少数でも戦えるよう義元の大軍を見通しの利かない隘路の桶狭間に誘い込み、待ち受けた鉄砲隊が狙い撃ったという◆選挙も知恵を生かした攻めで決まる。「家族や知人のすすめ」で投票先を決める人が小選挙区や比例区で6、7%必ずいる。党員・支持者の皆さんも“固定票”をお持ちのはずだ。この票を絶対に逃さないよう、すぐに友人や知人に依頼してほしい◆今回の衆院選は、これまで「反安倍政権」や「反自公政権」だった友人も、選挙までの野党の混迷ぶりを見て一票の投じ先に悩んでいる。真面目な政策論議もしないまま希望の党や立憲民主党が誕生し、衆院選が公示されたからだ◆ここは早めの攻めが勝負を分ける。公明党の実績や政策に耳を傾けてくれない友人には、北朝鮮の危機や経済再生、少子高齢化などに対応できるのは「政治の安定を図れる自公政権」と訴えよう!(流)

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