日ロ友好の未来を開く

公明新聞:2017年9月17日(日)付

山口代表山口代表

党訪問団・山口代表にインタビュー
関係深化へ明るい展望
平和条約の締結を後押し

ロシア訪問団の訪問地公明党として2006年11月以来となる第5次ロシア訪問団は、13日から精力的に同国の議会関係者らと会談し、日ロ両国のさらなる関係深化へ政府の取り組みを後押ししていくことを確認しました。18日朝(日本時間)の帰国を前に、サンクトペテルブルク市内で15日夜(同16日未明)、党訪ロ団の団長を務めた山口那津男代表に、今回のロシア訪問の成果などを聞きました。(深沢淳)

―今回のロシア訪問を振り返って。

山口那津男代表 公明党として2006年以来となる5度目のロシア訪問で、私自身は初めての訪ロとなりました。

最近は安倍晋三首相とプーチン大統領が首脳会談を重ね、かつてないほど両国は良好な関係にあります。しかし日ロ関係をさらに推進していくには、政府同士の関係だけでは不十分です。議会や政党が政府の動きを支え、交流の厚みを増していくことが、両国民の理解と信頼を深めていくことに通じ、それが最終目標である平和条約締結につながるという展望で、今回のロシア訪問となりました。

―訪ロの成果は。

山口 今回、プーチン大統領の側近であるマトビエンコ連邦院議長と会談し、平和条約の締結交渉が政府間で順調に進んでいるとの認識が示されました。マトビエンコ議長(右から5人目)を表敬する山口代表)ら=14日 ロシア連邦院議事堂その上で、議会間交流の重要性について指摘があり、来年が日本とロシアの相互交流年であることを踏まえ、国会議員同士の会議を立ち上げてはどうかとの新しい提案もありました。ロシア側からも議会間交流を通じて、日ロ関係を前進させていこうとの強い意欲が感じられました。

―北朝鮮が核実験を強行した直後のロシア訪問でしたが、北朝鮮問題でロシアと認識を共有できましたか。

山口 日ロ首脳間でも、一連の北朝鮮の行動は「深刻な脅威」であるとの認識で一致しています。11日には国連安全保障理事会で従来よりも厳しい制裁決議が採択されました。その直後の公明党のロシア訪問であり、マトビエンコ議長からも「この決議を着実に実行していくことが大事だ」との話がありました。

一方で同議長からは、「軍事力の行使は反対」との発言もありました。もちろん武力行使を積極的に進めるわけではありませんが、経済制裁が高いレベルになったことは間違いない。国連決議を国際社会で着実に実行していくことが北朝鮮に圧力を加え、政策を変えさせることに通じると考えます。

―今回のロシア訪問では国会議員や地方行政府幹部から、地域間交流が重要だとの声が相次ぎました。

山口 それぞれの会談で私は、公明党には約3000人の地方議員がおり、全国にネットワークを持っていると紹介しました。すると「力ある公明党との交流を、ぜひ積極的に図りたい」との反応が返ってきました。大きなチャンスです。こうした機運が盛り上がることで互いの理解が深まり、未来志向で日ロ関係を語り合えれば、両国の最終目標である平和条約の締結も近づいてくると思います。両国の地域間交流を、与党として責任感を持って進めていきます。

―外交官を数多く輩出しているモスクワ国際関係大学で講演し、青年たちとの交流もありました。今後に期待することは。

ゴルバチョフ元ソ連大統領と会談する山口代表ら=14日 モスクワ市内山口 学生たちは皆、熱心に講演を聞いてくれました。講演後、日本語を学ぶ学生と懇談しましたが、鋭い質問も多々あり、日本に対する関心の高さを感じました。将来、彼らは外交官や国際ビジネスの世界で活躍することでしょう。日ロ両国の関係深化へ明るい展望を抱きました。また今回、ゴルバチョフ元ソ連大統領との会談も実現しました。元大統領からは、「今の日ロ関係の勢いを維持していくことが大事だ」との話もありました。諸先輩の日ロ友好への思いを引き継ぎ、次代を担う青年たちへと継承していきます。

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