事故や災害から子ども守るSPS認証制度

公明新聞:2017年9月13日(水)付

児童の案内で校内を点検する浮島さん、西﨑市議、藤村府議児童の案内で校内を点検する浮島さん(左から2人目)、西﨑市議(右隣)、藤村府議(右端)

安全な学校へ先駆
公明が普及推進 日常的に点検、避難訓練
大阪市立堀江小・幼稚園 浮島さんら視察

学校での事件、事故、災害から子どもたちを守ろうと、公明党の浮島智子衆院議員はこのほど、藤村昌隆大阪府議、西﨑照明大阪市議と共に、7月に「セーフティプロモーションスクール(SPS)」の認証を受けた大阪市西区の市立堀江小学校・堀江幼稚園(中山大嘉俊校園長)を視察した。

一行が訪ねた堀江小学校の認証は大阪市立の小学校として初めてで、堀江幼稚園の認証は幼稚園として全国初という。浮島さんらは、SPS認証制度の創設に尽力した大阪教育大学の藤田大輔教授をはじめ、中山校園長、SPS担当の教員、児童の代表らと日常の取り組みなどについて懇談した。

児童の代表は、生活安全委員会として毎日のあいさつ運動や校内の安全点検を実施してきたことに加え、今後、校内の危険箇所を明記した安全マップを作成し、全校児童への配布や区役所への配置も考えていると報告。同委員会の副委員長を務める6年生の泉秀志君と岡田清乃さんは、「今回、認証を受けることができてうれしい。やりがいとプレッシャーの両方を感じています」と語っていた。

さらに、浮島さんらは、児童の案内で校内や運動場を回り、これまでの点検活動で気が付いた危険箇所などの説明を受けた。

一方、教員は、毎月、テーマを設定して避難訓練を重ねていることや、小学生と幼稚園児の間で年齢を超えて普段から交流している様子、東北の被災地での教員研修の成果などに言及。その上で、中山校園長は「運動場の芝生整備など、安全にはお金がかかる」と述べ、藤田センター長は学校現場に裁量権があるような使い勝手のいい財政支援をお願いしたいと強調した。

浮島さんらは、SPSの活動に一生懸命取り組んでいる学校への支援を検討していく考えを示した。

SPSは、2001年6月、8人の児童が亡くなった大阪教育大学付属池田小学校事件を教訓に、同大学学校危機メンタルサポートセンター(センター長=藤田大輔教授)が主導して、学校の安全推進を目的に構築された認証制度。事件や交通事故、災害、学校生活上の事故から子どもを守るための環境整備に継続的に取り組む学校を認証する。SPS認証校園は、これまでに堀江小学校と同幼稚園を含む9校園。公明党が普及を一貫して推進してきた。

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