未来志向の日韓関係へ

公明新聞:2017年7月21日(金)付

未来志向の関係構築に向けて姜会長らの表敬を受ける山口代表=20日 公明会館未来志向の関係構築に向けて姜会長(中央左)らの表敬を受ける山口代表(同右)=20日 公明会館

五輪生かし交流深く
北朝鮮問題の解決で連携
山口代表と姜韓日議連会長が会談

公明党の山口那津男代表は20日、東京都新宿区の公明会館で、韓国の超党派国会議員でつくる韓日議員連盟の姜昌一会長ら一行の表敬を受け、会談した。井上義久幹事長、魚住裕一郎参院会長と、高木美智代、輿水恵一、中川康洋の各衆院議員、伊藤孝江、三浦信祐の両参院議員が同席した。

冒頭、山口代表は、韓国の文在寅大統領が表明した「未来志向」の日韓関係について「強く共感する」と述べ、「両国の議員同士の交流は政府同士の関係を強固にするとともに、両国民の交流を広げ、深める大事な役割を果たす」と強調した。

姜会長は、国交正常化から半世紀以上が経過したことに触れ、「公明党は韓日関係が厳しくなるたびに仲立ちしてくれ、大変親しみを持っている。これからも韓日両国の進むべき道を正してほしい」と語った。

また山口代表は、「政府同士の関係はさまざまな事情で山もあれば谷もあるが、政治家には国民の感情をつなぎ、これからの未来をつくる役割が求められる」と力説。今年上半期の訪日外国人観光客が過去最大(1375万7300人)となる中、韓国人観光客が339万5900人で最も多く、昨年同期と比べて42.5%増えたことに触れ、「両国民が伸び伸び往来できる環境を互いに努力してつくりたい」と述べた。

一方、山口代表と姜会長らは、来年に韓国・平昌で冬季五輪、2020年に東京で五輪・パラリンピックが開催されることから、日韓関係の発展に向け、この機会を生かして両国の交流を一層深めていくべきとの考えで一致。これに関し山口代表は「それぞれの五輪を協力して大成功させよう」と呼び掛けた。

また、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応については、山口代表が「北朝鮮問題を解決するために共に連携したい」と主張。姜会長は「北朝鮮の問題は共通の課題だ。韓日関係を前進させ、共同で対処する必要がある」と述べた。

終了後、魚住参院会長は記者団に、8月8日から10日までの日程で、同氏を団長として公明党国会議員が韓国を訪問すると表明した。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

新聞の定期購読