さい帯血民間バンク 実態を把握せよ
公明新聞:2017年5月25日(木)付
24日の衆院厚生労働委員会で公明党の中野洋昌氏は、経営破綻した民間バンクから流出したさい帯血(へその緒を流れる血液)が、国に届け出をせず、がん治療や美容の名目で患者らに移植されていた問題に関して、「国として民間バンクの実態の把握を」と訴えた。
中野氏は、民間バンクのさい帯血について、「(十分な)規制がなく実態も分からないまま移植が行われている」と懸念を示し、再発防止策の必要性を強調した。
厚労省側は「今回の事案を踏まえて、医療機関などの調査を行い、実態の把握に努めたい」と答弁した。
一方、中野氏は、白血病などの治療のための造血幹細胞移植に関して、術後の感染症予防など長期的な健康管理に向け、全国統一の「患者手帳」が先月公表されたことに言及。全国九つの「推進拠点病院」が各自で印刷し配布する必要があることから、「拠点病院への支援が必要だ」と主張。厚労省側は「財政面を含め必要な支援を行いたい」と応じた。
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