都市公園内に保育園

公明新聞:2017年5月18日(木)付

「中山とびのこ保育園」の関係者と意見を交わす党仙台市議団のメンバー「中山とびのこ保育園」の関係者と意見を交わす党仙台市議団のメンバー(右から8人)

住民が法人立ち上げ、推進
街づくり計画の一環 待機児童解消へ
仙台市

仙台市青葉区中山地区の都市公園内にこのほど、「中山とびのこ保育園」(佐藤和子園長)が誕生した。これは、国家戦略特区の特例措置を活用したもの。待機児童解消の観点から推進してきた公明党の仙台市議団(菊地昭一団長)はこのほど、現地を訪れ、関係者と意見交換した。

「待機児童解消のモデルケース」へ――。中山地区では、2015年3月、商店街振興組合を先頭に、地域の住民が少子高齢化に立ち向かう新たな街づくりを計画。専門知識が豊富な大学教授や、市まちづくり政策局などの職員が加わった委員会を立ち上げ、子育て世代や高齢者への支援、空き家対策をプロジェクトの柱に据えた。

このプロジェクトを進めるために、社会福祉法人「中山福祉会」(曵地邦男理事長)が誕生。第一歩として、待機児童解消に向け、保育所の設置をめざした。しかし、住宅が密集する同地区内には、保育所を建てる十分な用地がなかった。

この相談を受けた党市議団は、同地区内にある都市公園「中山とびのこ公園」の敷地に着目。特定の法規制を緩和する国家戦略特区制度の活用を提案し、協力して市に働き掛けを始めた。

当時は改正前の都市公園法により、公園以外の機能を持つ施設の設置が制限され、同特区制度の規制緩和のメニューを活用することで、公園内の敷地面積に対して30%以内であれば、保育所などの社会福祉施設が設置できた。

鈴木広康市議は15年9月定例会で、都市公園活用の保育所整備について市の対応をただし、さらに同年11月には、住民らと共に市長へ要望書を提出するなど、公園内への保育所設置を強く訴えてきた。その結果、16年8月に同市が国家戦略特区の指定を受け、公園内に保育所の設置が決まった。

今年4月に開園した2階建ての「中山とびのこ保育園」は定員90人。同園を訪れた党市議団は関係者と意見交換。佐藤園長は保育施設の設置について、地域の保護者から喜びの声が相次いでいると報告。「子どもたちには、自然の中で伸び伸びと育ってほしい」と語った。

公明の尽力に感謝

中山福祉会の曵地理事長は、早期の建設が実り「公明党の尽力に感謝している」と述べ、千葉裕貴理事は「さらに、地域が活性化する持続可能な仕組みづくりを進めたい」と強調。中山福祉会は今後、子育て世代の移住を視野に入れた環境整備に力を入れていくという。

仙台市によると、保育施設に入れない児童は、4月現在で232人。菊地団長は「この保育園をモデルに、市内の待機児童ゼロに向けた対策を拡充させたい」と述べた。

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