手話通訳士を現場派遣

公明新聞:2017年5月10日(水)付

手話通訳士の山内さんから状況を聞く浜田市議手話通訳士の山内さん(右)から状況を聞く浜田市議(左)

公明が提案 聴覚障がい者の生活支援
高知・南国市

高知県南国市は、聴覚障がい者の支援策として4月から、市役所内で勤務する厚生労働大臣認定の「手話通訳士」を現場に派遣するサービスを開始した。各種申請窓口など市役所内での応対に加え、市民からの要望があれば現場に出向いて聴覚障がい者をサポートするもので、「安心してコミュニケーションできる」と好評を博している。

同市役所ではこれまで、聴覚障がい者が来庁した際の窓口対応として筆談を行ってきた。しかし、手話を意思疎通の主な手段とする聴覚障がい者にとっては、文字による筆談では意味が十分に伝わらないケースが多い。また、生活現場のさまざまな場面でも意思疎通が十分に行えずに不便を強いられる実情があった。

公明党の浜田和子市議はこうした聴覚障がい者の窮状を踏まえて、2016年12月の定例会で「正式な手話通訳の資格者を庁内に配置し、出向させることができるシステムをつくるべきだ」と主張し、市から「17年度から手話通訳士を配置する方向で検討している」との答弁を引き出していた。

庁舎内で勤務を開始した手話通訳士の山内祐子さんによると、これまで現場に出向いたケースでは、病院で受診する際の付き添いをはじめ、聴覚障がい者の自宅で通信回線の設置や水漏れ修理を行う業者とのやりとりなどがあったという。「手話を使えば、会話と同じように自然なコミュニケーションができるので大変喜ばれた」と話していた。

また、市福祉事務所では浜田市議の提案を受けて、隣接する香南市、香美市と共同で実施する手話通訳の養成講座の開催も今年度事業で計画しており、「手話の普及とサービスの周知を進めていきたい」(岩原富美所長)としている。

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