中山間地域に安全な飲料水

公明新聞:2017年2月17日(金)付

新しいタンクの前で飲料水の確保を喜ぶ住民と公明党の県議、高知市議新しいタンクの前で飲料水の確保を喜ぶ住民と公明党の県議、高知市議

老朽化ろ過装置を更新
住民要望がスピード実現
公明議員の連携で補助事業に
高知市

住民の要望をスピード実現! 中山間地域にある高知市重倉地区の太郎団地でこのほど、安全な飲料水を確保するため、老朽化したろ過装置やタンクが更新整備された。公明党の高知県議と高知市議が連携した議会質問により、緊急の補助事業が実施されたもので、住民から「こんなに早くできるとは思わなかった」と、喜びの声が上がっている。

同団地では、約2キロ離れた谷川からポンプで送られてくる水をタンクにため、ろ過装置で浄化して各家庭で飲料水として使っている。しかし、この装置は設置から30年以上が経過して機能が低下。昨年から雨が降るたびに飲料水が濁る状況が発生していた。

ろ過装置などを更新整備するには、1200万円以上の費用がかかる。24世帯からなる重倉太郎団地自治会(日浦孝芳会長)では、各家庭の自己負担を軽くするため、県や市からの補助金交付を検討。しかし、中山間地域の生活支援に適用される県の補助金要綱が改訂されたため、同地区は対象外地域になっていた。

こうした窮状を打開するため公明党は、県議と市議が連携した議会質問を展開した。高知市議会では昨年6月定例会で大久保尊司議員が、「市が主体的に支援に取り組み、県に対しても補助対象地域化に向けて働き掛けを」と主張。続く9月定例会では西森美和議員が、飲料水供給施設整備補助金の事業概要とスケジュールをただすとともに、安全な飲料水の確保に向けたガイドラインの作成を求めた。

また、県議会では昨年9月定例会で黒岩正好議員が、「中山間地域で飲料水の確保は喫緊の課題。計画的、集中的に整備を進めるべきだ」として、同地区の実態を踏まえ、きめ細かな取り組みを要望。県から「必要性や緊急性の高い要望に対して、できるだけ柔軟に対応していきたい」との答弁を得た。

こうした公明議員の議会質問を受けて、県と市では緊急の補正予算を計上し、同団地のろ過装置などの更新整備に対する補助事業を決定。総工費約1360万円に対して、県と市の合計で約1180万円の補助金が交付され、実現する運びとなった。

同自治会で水道係の重田春孝さんは「昨年末には、ろ過装置の内部が完全に壊れて、ろ材の木炭が混じった真っ黒な水が流れ出していた。大事に至らず、何とか間に合った」と、安堵の表情。日浦会長は「こんなにトントン拍子で進むとは思わなかった。本当に公明党のおかげです」と。安心して使える飲料水が確保され、住民の間に明るい笑顔が広がっていた。

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