小学校で「ジュニア救命士」講習

公明新聞:2017年1月18日(水)付

心臓マッサージの訓練を行う小学6年生たち心臓マッサージの訓練を行う小学6年生たち

全33校が6年生の授業で
心肺蘇生など実技訓練
水戸市

清水消防長から簡易訓練用ボックスの説明を受ける高倉市議茨城県水戸市で昨年6月から、全市立小学校など33校の6年生(約2200人)を対象に、救急現場で適切に救命活動できる児童を育てるために、「ジュニア救命士」の養成講習が行われている。同講習は県内初の取り組みで、提案した公明党の高倉富士男市議はこのほど、市立河和田小学校(礒田洋校長、児童350人)を訪れ、体育館で行われた講習の様子を視察した。

公明の提案で実施

救命講習は、授業の一環として実施。市消防本部の職員が講師となり、応急手当の目的や必要性について講義するほか、心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)を用いた実技などを行う。

心肺蘇生の実技で使用する簡易訓練用のボックスには、胸部に見立てたスポンジが入っていて、心臓の位置にハート型のゴムが埋め込まれている。正しい位置と強さで心臓部を押すと、正しく心臓マッサージができていることを知らせる音が鳴る仕組みで、児童らは力を込めてマッサージに挑戦していた。

講習後、児童には市オリジナルの認定証(A4サイズ)が手渡される。同小学校ではこの日、55人のジュニア救命士が誕生した。講習を受けた6年1組の小磯遥矢君、昆野由佳さんは「一定のリズムで心臓マッサージをすることが難しくて、人を助けることは大変だと感じた。これから、目の前で倒れている人がいたらすぐに助けたい」と真剣に語っていた。

一昨年、水戸市内の小学校で、体育の授業中に心肺停止で倒れた児童を、近くにいた教師がAEDを使用して命を救う一幕があった。礒田校長は「今回の講習をきっかけに、小学生が自ら率先して救命活動ができるようになれば、大人がいないときでも救える命が増える」と語る。

市消防本部は、まず2023年度まで同講習を年1回実施する方針で、清水修消防長は「小さい頃から、人命救助の練習を行って技術が体に染み付くことで、大人になってからも経験を生かすことができる」と話す。

高倉市議は10年3月定例会で、小学生を対象にした救命講習を市内全校で開催することを提案していた。視察後、高倉市議は「小学校の授業で行う救命講習が定着していけば、命の大切さや人命救助の重要性を理解する子どもが増えるだろう」と語っていた。

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