市場の安全 再構築せよ

公明新聞:2016年12月3日(土)付

質問する伊藤議員=2日 都議会質問する伊藤議員=2日 都議会

情報発信、分かりやすく
都豊洲特委で伊藤議員

東京・豊洲市場(江東区)を巡る諸課題を審議する都議会の豊洲市場移転問題特別委員会が、2日に開かれ、公明党の伊藤こういち議員(都議選予定候補=品川区)が、市場の安全を再構築する取り組みを訴えた。

伊藤議員は、市場の主要建物下で土壌汚染対策の盛り土が行われなかった点に言及。都の専門家会議が地下水や地下空間の空気について、一部で有害物質が確認されるものの、健康に影響がある状況ではないなどの見解を示していることを確認し「市場ホームページに専門家会議の資料があるが、都民が見て理解できるか疑問だ。情報発信に工夫を」と求めた。都側は分かりやすい情報提供に取り組むと答えた。

さらに伊藤議員は、専門家会議や都の今後の取り組みをただした。都側は、10日の第3回専門家会議で地下空間などの換気後の空気測定結果が審議され、その後も適宜、必要な調査が行われるとの見通しを述べた。併せて、地下空間内の水について「専門家会議からの指示に基づき、迅速に対応できるよう排水設備などを準備中だ」と答弁した。

このほか市場の移転延期を受けて伊藤議員は、市場業者などへの支援に十分、力を尽くすよう主張した。

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