最低賃金アップ 過去最大

公明新聞:2016年10月17日(月)付

安倍晋三首相にVAの結果を申し入れる山口那津男代表と若者の代表=5月 首相官邸安倍晋三首相(右から2人目)にVAの結果を申し入れる山口那津男代表(左端)と若者の代表=5月 首相官邸

10月から 25円増の時給823円(全国平均)
中小企業支援も拡充

企業が従業員に払わなければならない最低賃金が、今月1日から20日にかけて、各都道府県で順次改定されている。全国平均で前年度比25円増の823円で、引き上げ幅は日給から時給ベースに切り替わった2002年度以降で過去最大となった。

最低賃金の額と引き上げ額の推移(全国加重平均)公明党は、賃上げが「成長と分配の好循環」のカギを握ることから、最低賃金の引き上げを一貫して主張。今回のアップで、公明党が目標に掲げる「時給1000円」の実現へ大きく前進した。

今回の改定では、地域ごとに21~25円引き上げられた。新たな最低賃金は、最も高い東京都で25円増の932円、最も低い宮崎、沖縄の両県でも21円増の714円と、全ての都道府県で初めて700円を超えた。

過去3年間の引き上げ額は全国平均で59円。所得の“底上げ”は着実に進み、消費者心理の改善につながっている。内閣府が4日に発表した9月の消費動向調査によると、消費者心理の明るさを示す消費者態度指数(2人以上の世帯、季節調整値)は43.0となり、2カ月連続で改善。13年9月以来3年ぶりの水準まで持ち直した。「有効求人倍率の上昇傾向や最低賃金の引き上げといった雇用環境の改善が貢献した」(5日付「毎日」)形だ。

一方で、中小企業・小規模事業者にとっては、最低賃金の引き上げが人件費を押し上げ、経営圧迫の要因となる恐れもある。今まで以上に収益を上げられるよう十分な支援が必要になる。そこで公明党は、生産性向上や賃金の引き上げを行う事業者への支援、下請け取引の改善を積極的に推進している。

11日に成立した第2次補正予算では、生産性向上への設備投資を行うことで業務を改善し、賃金の底上げなどを行う企業に対する助成金を拡充。下請け取引改善に向けて国が策定したガイドラインの周知徹底や、各業種で生じている課題を解決する仕組みづくりが計上された。

党青年委の運動、実現を後押し

公明党青年委員会が年初から実施した政策アンケート「VOICE ACTION」(ボイス・アクション=VA)では、1000万件を超える回答数の中でも「非正規雇用の待遇改善や最低賃金1000円(時給)」を求める声が多く寄せられた。公明党はこうした声を政府の「ニッポン1億総活躍プラン」策定に関する提言や参院選重点政策に反映させるなど、実現への取り組みを進めている。

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