豊洲問題 「事実と違う報告」

公明新聞:2016年10月8日(土)付

質問する大松、小林の両議員=7日 都議会質問する大松(右)、小林の両議員=7日 都議会

設計会社との折衝示せ
都議会委で 大松、小林議員

東京都議会の経済・港湾委員会は7日、豊洲市場(江東区)の盛り土問題などで集中審議を行い、公明党から大松成、小林健二の両議員が質問に立った。

大松議員は、9月30日に公表された都の自己検証報告書について、事実関係に食い違いがある点を追及。土壌汚染対策の工法などを検討する技術会議が「建物下に作業空間を確保する必要があると提案した」(第9回会議=2008年12月開催)とある一方で、その後、同会議の提言(09年2月)では、建物下の作業空間の設置を認めていないことを指摘した。

岸本良一中央卸売市場長は、当時、技術会議から「作業空間」の提案はなかったとして、間違いを認め謝罪した。

その上で大松議員は、新市場の設計を担当した設計会社と都担当者との折衝が記された「打ち合わせ記録簿」を議会に提出するよう要求した。

一方、小林議員は、豊洲市場への移転延期で市場関係者に不安が広がっていることから、公明党の提案を受けて7日に設置された相談窓口について、経営支援などにも対応するよう要望。補償内容の早期提示も求めた。

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