安倍首相の応援演説(要旨)

公明新聞:2016年6月28日(火)付

自公で経済再生へ前進
民共は批判ばかりで無責任 子育て、介護支援さらに

3年半前、自民、公明両党で政権を奪還し、経済再生を進めてきた。民主、共産などの野党は、まとまった政策がないから、批判ばかりで無責任だ。「アベノミクスは失敗」と言うが、雇用は3年間で110万人分を生み出し、正規雇用も8年ぶりに26万人増えた。有効求人倍率は24年ぶりの高水準だ。今世紀に入って、最も高い水準の賃上げが3年連続続いている。パートの時給も過去最高だ。

しかし、アベノミクスは道半ばだ。景気回復を実感できない方がたくさんいる。やめてしまえば、あの暗い時代に逆戻りしてしまう。この道を力強く前に進んでいくことだ。日本は人口減少社会に突入するが、女性をはじめ皆が能力や可能性をもっと生かせる「1億総活躍社会」をつくっていければ成長できる。そのために、子育てや保育、介護の支援を拡充していく。

自公連立政権は、保育の受け皿を、民主党政権時代の2.5倍のスピードで拡大してきた。保育の人材確保へ待遇も7%引き上げてきた。さらに2%引き上げ、経験を積んだ人には(月額)4万円を上乗せしていく。この支援を民進党は批判し、(保育士などの月給を一律)5万円引き上げると言うが、民主党政権では改善どころか1.2%も引き下げられた。「気をつけよう、甘い言葉と民進党」である。だまされてはダメだ。

この3年間で税収は、国・地方合わせて21兆円増えた。今後も、経済政策が生んだ果実を、子育て、介護の支援、地域経済の成長のために投資することで、日本は安定した社会基盤の上に、もっと成長していける。そうなれば、さらに果実を生み、それを分配できる。そうした「成長と分配の好循環」を実現する。

民進党と選挙協力を進めている共産党は綱領に、自衛隊は憲法違反であり解散すると書いてある。党首討論で確かめたら、はっきり言った。「自衛隊は憲法違反だ。将来解散する」。でも、災害時は「頑張ってもらう」、急迫不正の侵害には「対応してもらう」と。こんなことが通るはずがない。無責任ではないか。

参院選で問われるのは、子どもたちの将来と私たちの安全を、自民・公明か、民進・共産のどちらに託すかだ。経済を成長させ、国民や地域を豊かにしていくか、民主党政権当時のように中小企業が多く倒産し、若者がなかなか就職できなかった低迷の時代に逆戻りするかだ。一緒に前進を勝ち取ろうではないか。

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