「子育てに希望」全力で実現

公明新聞:2016年5月4日(水)付

愛知選挙区で9年ぶりの議席獲得へ必勝を期す里見氏と、支援を訴える山口代表=3日 愛知・豊橋市愛知選挙区で9年ぶりの議席獲得へ必勝を期す里見氏(左)と、支援を訴える山口代表=3日 愛知・豊橋市

保育士支援、施設拡充へ
愛知で山口代表、里見氏が力説

公明党の山口那津男代表は3日、愛知県内4カ所で行われた街頭演説会に里見りゅうじ労働局次長(参院選予定候補=愛知選挙区)と共に出席し、夏の参院選勝利へ絶大な支援を呼び掛けた。浜田まさよし参院議員(同=比例区)らも参加した。

演説の中で山口代表は、自公連立政権の取り組みで国民の生活環境が改善されてきた成果を踏まえ、「ようやく見えた希望がゆきわたる国をつくるのが公明党の参院選に向けた決意だ」と強調。9年ぶりに挑む愛知選挙区での議席獲得に総力を挙げると力説した。

一方、現在の社会で満足できない課題として「子育てがしにくい」などの意見が多いことに言及。「仕事と子育てが両立でき、女性や若者が希望を持って活躍できる社会を切り開く」と述べ、保育施設をさらに増やしていく考えを示した。

さらに、子育てがしやすい社会には、保育士の待遇改善も不可欠と指摘。「保育士がしっかりと働けるよう給料を上げなければならない。保育士の経験を生かせるようキャリアアップも進めていく」と語った。

3月に施行された平和安全法制については、安全保障環境が変化する中、日本を守る備えを万全にし、国際社会に貢献していくことが目的だと説明。対話による平和外交の重要性も強調し、同法制制定後、韓国、中国を訪れ、両国要人との会談を通して日韓、日中関係の改善を後押ししてきた取り組みを紹介した。

憲法改正の議論に関しては、自衛隊に対する民進党と共産党の考えが大きく異なることを指摘し、「考え方がまるで違う人たちが憲法改正や(参院選向け)統一候補を語る資格はない」と批判した。

里見氏は、厚生労働省に24年間勤務し、「ひとりのために」を信条に、雇用対策の最前線で仕事をしてきた経験を紹介。子育てと仕事の両立を支援する「育児休業給付」などの法改正のチームの一員として、同給付の創設に取り組み、女性の活躍を後押ししてきたことを強調し、「家庭、女性、子どもを守る社会を実現していきたい」と訴えた。

また、最低賃金引き上げの政策立案に関わった経験を踏まえ、働く人の能力開発を支援し、賃金上昇を生産性の向上につなげる経済政策の重要性に触れ、「若者が能力を発揮して活躍できる人材立県・愛知を築いていきたい」と力強く語った。

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