廃炉、汚染水対策さらに

公明新聞:2016年3月13日(日)付

若松、高木両副大臣が報告
常磐線などインフラ整備も

12日に福島で開かれた公明党の福島復興加速化会議では、若松謙維復興副大臣と高木陽介経済産業副大臣(ともに公明党)が、東京電力福島第1原発事故からの福島復興に向けた政府の取り組みを報告した。

この中で、若松副大臣は交通インフラの整備として、常磐自動車道の一部4車線化や、JR常磐線の2020年3月までの全線開通が決まったことを強調。除染土を保管する中間貯蔵施設については、地権者の理解を得ながら丁寧に進めていく考えを示した。

一方、政府の原子力災害現地対策本部長を務める高木副大臣は、福島第1原発の現状について、「着実に廃炉と汚染水対策が進んでいる」と指摘。汚染水については「今後、陸側の遮水壁が運用される見通しで、最終的に建屋に地下水が流れるのがストップする計画になっている」と述べた。

また、「帰還困難区域」の見直しに関しては、「公明、自民の与党両党が首相に検討すべきと提言したことを受け、夏をめどに方向性を打ち出していくことになった」と述べ、「被災者の皆さんがいつ帰れるのかのめどをしっかりつけられるように、全力を挙げて取り組んでいく」と力説した。

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