釧路港を「輸入拠点」指定

公明新聞:2016年2月25日(木)付

指定書を手渡す石井国交相と、佐藤氏ら=24日 国交省指定書を手渡す石井国交相(中央)と、佐藤氏(左隣)ら=24日 国交省

国交省 穀物で初、大型船の活用へ
佐藤(英)氏ら後押し

国土交通省は24日、大型貨物船が入港できるように岸壁などの整備を支援する「特定貨物輸入拠点港湾」として、北海道釧路市の釧路港を指定した。福島県いわき市の小名浜港(石炭分野)に次ぐ2例目で、穀物分野では全国初。

国内有数の畜産や酪農地帯を抱える釧路港では、飼料となる穀物(トウモロコシ)を海外から大量に輸入している。拠点港湾の指定によって、大型貨物船を活用した一括大量輸送による効率化が進み、コストの削減が期待されている。

同日、国交省で石井啓一国交相(公明党)が蝦名大也釧路市長に指定書を手渡した。地元の道議、市議と連携して国会質問などを通じて指定を後押しした公明党の佐藤英道衆院議員らが同席した。

席上、石井国交相は、拠点港湾の指定によって荷さばき施設などに対する税制上の優遇措置が受けられるとして、「釧路港が穀物の輸入拠点としてさらに機能強化される」と力説した。

拠点港湾の指定を受けて佐藤氏は、「輸送コストの削減による北海道の酪農などの活性化が期待でき、引き続き港湾の整備に力を尽くしたい」と述べた。

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