タクシー補助で“一挙三得”

公明新聞:2016年2月22日(月)付

清水会長から話を聞く中里市議清水会長(右)から話を聞く中里市議

高齢者らの交通手段確保
前橋市

群馬県前橋市は1月23日から、タクシーの利用運賃を補助する「でまんど相乗りタクシー(マイタク)」の運行を市内全域で始めた。高齢者などの利用者に好評で、商店街やハイヤー業界にも活気を与えるなど波及効果を生んでいる。推進してきた公明党の中里武市議はこのほど、関係者らと意見を交わした。

公明が推進 商店街、ハイヤー業界に活気

同事業は自家用車を運転せず、バスや電車などの公共交通機関の利用や中長距離の歩行が難しい高齢者らの通院や買い物を支援することが目的。「マイタク」のシールが貼ってあるタクシーであれば「ドア・ツー・ドア」で利用できることが特徴で、乗降場所を設けないデマンドタクシーは全国でも珍しい。

登録者2人以上で相乗りした場合は1人当たり最大500円、1人での乗車は運賃の半額(1回1000円が上限)が補助され、1人1日2回、年間120回まで利用できる。乗車地か降車地のいずれかが市内であれば補助の対象になる。利用時間は午前7時から午後6時まで。対象者は、市に住民登録している(1)75歳以上(2)運転免許証がない65歳以上(3)障がい者や要介護・要支援認定者、難病患者、妊産婦ら(4)運転免許証自主返納者――のいずれかに該当する人。

利用には市役所などで事前登録が必要で、申請後に交付される登録証をタクシー運転手に提示し、利用券1枚を渡せば割引された運賃で乗車できる。事前登録は昨年10月から始まり、すでに7117人が登録している(1月18日現在)。そのうち、約1割が運転免許証の自主返納者であることから、市交通政策課の中畝剛課長は「交通事故率の低下にも寄与している」と話す。

また、郊外から市街地への人の流れを増やし、地域の活性化を図ることも期待されている。市街地で商店を営む人から「タクシーを使って来店してくれる客が増えた」との喜びの声も寄せられているという。前橋地区ハイヤー協議会の清水憲明会長は「制度が充実しているため、利用客の評判がいい。新規の顧客も増えた」と話す。

中里市議はこれまで、定例会などでデマンドタクシーの導入を提案し、相乗りだけではなく、通院などで多い単独利用がしやすいように工夫すべきだと訴え、推進してきた。

意見交換後、中里市議は「今後は、登録者の転出などがあった場合、登録者名簿と住民基本台帳をリンクさせて業務をスマート化することが課題。これからも移動困難者が減るよう利便性の向上を進めていきたい」と語っていた。

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