中山間地で活躍「軽」の救急車

公明新聞:2016年2月11日(木)付

南国市消防本部の北部出張所に配備されている「軽」の救急車を視察する公明党の浜田、神崎両市議南国市消防本部の北部出張所に配備されている「軽」の救急車を視察する公明党の(右から)浜田、神崎両市議

狭い道路も進入可能
必要機材 フル装備 人力搬送の負担を軽減
高知県

公明、運用状況など視察

高知県の南国市と土佐市で現在、高齢化が進む中山間地などで、通常の救急車が通れない狭い道にも進入可能な軽自動車の救急車が活躍している。公明党の池脇純一県議と浜田和子、神崎隆代の両南国市議はこのほど、運用状況や製造について関係者から話を聞いた。

国の基準では、救急車には「隊員3人以上と傷病者2人以上を収容」などの条件がある。本来、乗車定員4人の軽自動車は適用できないが、2011年4月に離島地域の要望を受けた消防庁が、狭い道路を通行して救急業務を行う場合の基準を緩和したため、「軽」の救急車が運用できるようになった。

これを受けて南国市消防本部では2012年9月に、県内初の「軽」の救急車を中山間地に近い北部出張所に配備。道幅が狭くて通常の救急車が進入できず、傷病者の家からストレッチャー(車輪付きの担架)で長い距離を人力搬送しなければならないと想定される場所など、「軽」の出動が有効だと思われる約180軒を事前にリストアップして運用している。

救急車や消防車の製作について話を聞く池脇県議同本部によると、昨年1年間の救急車の総出動数は2522件で、そのうち「軽」が出動したケースは18件に上った。「中山間地は道幅が狭い上に坂道も多いので、ストレッチャーによる人力搬送は、体力的な負担や時間的なロスが大きい。狭い道でも家の近くまで入っていける『軽』は、確実にプラスアルファのメリットがある」(小松和英消防長)と、その効果を強調する。

使われている車両は、四輪駆動の軽自動車を改造したもので、トラックを改造した消防車など特殊車両の製造技術と経験を持つ高知市内の業者が受注。狭い車内スペースに酸素ボンベや人工呼吸器など、積載が義務付けられている応急処置に必要な機材をフル装備できるように工夫され、「通常より短いタイプの車載ストレッチャーを車内にすっぽりと収容する装置も独自に考案し、実用新案登録している」(製作者の井上大次郎さん、拓也さん)。

池脇県議は「『軽』の救急車は、離島や中山間地の救急救命業務で必須のアイテムだと思う。県内郡部地域の消防署などからのニーズも強いと聞いており、配備が進むように取り組んでいきたい」と語っていた。

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