自転車保険の加入義務化

公明新聞:2015年3月19日(木)付

兵庫県で全国初の条例成立
公明推進

自転車を利用する人に損害賠償保険加入を義務付ける兵庫県の条例が18日の県議会本会議で全会一致で可決、成立した。事故で相手を死傷させた際の賠償負担を軽減するのが目的。

県によると、自転車保険の加入を義務化する条例制定は全国初という。未加入者への罰則規定は設けていない。施行は10月1日付。

通学や通勤など、県内で自転車を利用する全ての人が対象。未成年の場合は保護者に加入を義務付けた。自転車の販売店やレンタル店に対しても、購入者や利用者に保険に入っているかどうか確認して、保険を勧めるよう協力を求めた。

県内の自転車による対人事故は、過去10年間で約2倍に増加。2013年には、小学生が女性をはねた自転車事故で、神戸地裁が保護者に約9500万円の損害賠償支払いを命じた。

自転車保険は、自動車保険とセットの商品などがある。県交通安全協会は条例制定を受け、年額1000円~3000円で、家族全員を対象に最大1億円まで賠償金を補償する自転車保険制度を創設する。

同条例については、県議会公明党・県民会議が推進。昨年3月の予算特別委員会で、公明議員が自転車保険加入の促進を訴えたのに対し、県側が条例制定を進める方針を示した。

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