党大会で山口氏再任へ

公明新聞:2014年9月13日(土)付

記者会見する山口代表=12日 公明会館記者会見する山口代表=12日 公明会館

立候補の受付を締め切る
党代表選

公明党代表選挙管理委員会(魚住裕一郎委員長=参院議員)は12日午後1時から、9月21日の第10回党全国大会で行う党代表選挙の立候補者を受け付け、午後3時に締め切った。立候補の届け出は、山口那津男代表1人だった。

締め切り後、同委は山口氏について資格審査を実施。(1)党代表立候補届(2)党代表候補推薦者連署名簿(国会議員10人以上)(3)立候補の抱負および基本政策―の3点を厳正に審査し、立候補者としての規定要件を満たしていることを確認した。

審査結果は、同日の持ち回り中央幹事会に報告され、各都道府県本部に通知された。

党規約第20条の規定に従い、山口氏が党大会で出席代議員らの過半数の信任を得れば、党代表として再任される。

立候補の届け出を終え、山口代表は公明会館で記者会見し、「結党50年の大きな節目に当たって、『大衆とともに』の立党精神を肝に銘じて実践的な活動に表し、時代の要請に柔軟に対応しながら、生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義を国民の理解を得て実現するため奮闘したい」と決意を述べた。

さらに、統一地方選と参院選のほか、衆院選も次の任期中に行われる可能性があるとして、「こうした大きな選挙に勝利し、党のネットワークの基盤を一層強化するため、先頭に立って頑張りたい」と力説した。

立候補の抱負


公明党の山口那津男代表は12日、党代表選挙への立候補届け出に当たり、次のような抱負を発表した。

【私の決意】

公明党代表として3期5年間、お支えいただいた皆さまに心より感謝申し上げます。このたび、国会議員有志のご推薦を受け、党代表選挙への立候補を決意いたしました。

結党50年の節目を迎える今、不変の原点である「大衆とともに」の立党精神をさらに深く胸に刻み、「中道」の旗を高く掲げ、国民のための「合意形成の政治」を追求してまいります。「次の50年」へ、まず緒戦となる来年春の統一地方選挙の完勝をめざします。今後2年のうちに予定される参院選、さらに衆院選も視野に、連続勝利で党の揺るぎない基盤の構築へ全力で闘う決意です。

【私の主な政策】

皆さまのお力添えをいただき、次の政策実現に取り組んでまいります。

1、東日本大震災からの復興加速、全国的な防災・減災対策の推進

2、景気回復の実感が全国津々浦々に届く経済再生

3、地域包括ケアシステムの構築をはじめ、持続可能な社会保障制度の確立

4、人口減少に対応する、活気と温かさを重視する地域再生

5、地域経済を支える小規模企業の重点的支援

6、子育て・介護と仕事の両立支援など女性の活躍の加速化

7、雇用対策と教育の充実で若者が活躍できる社会へ

8、憲法の平和主義に貫かれた外交・安全保障政策の推進

公明党は一昨年末、再び自民党と連立政権を発足させ、安定した政治を実現してきました。引き続き、最優先課題である震災復興の加速、経済再生、社会保障と税の一体改革を着実に進めます。同時に、人口減少社会の中で、地域社会をどう維持、発展させていくかの課題に立ち向かっていきます。こうしたテーマに直面する今こそ、地域に軸足を置き、全国に党員、地方議員、国会議員のネットワークを持つ公明党の真価を発揮する時だと考えます。

理念なき政党の離合集散が相次ぎ、政党の存在意義が問われています。その中で、公明党が日本政治に50年の歴史を刻むことができたのは、時代の変化に柔軟に対応し、国民の望みを受け止め、政策を実現してきたからです。今後さらに現場第一主義に徹し、ネットワークの機能を生かして国民の信頼に基づく政治を実行する限り、公明党に行き詰まりはないと確信します。公明党が国民の希求する政党へとさらに発展するため、全力で闘ってまいります。党員、支持者の皆さまのご支援を心からお願い申し上げます。

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