日越関係さらに深く
公明新聞:2014年3月19日(水)付
公明党の山口那津男代表は18日、都内の迎賓館で来日中のベトナムのチュオン・タン・サン国家主席と会談し、日越関係のさらなる発展へ尽力していくことで一致した。北側一雄副代表や上田勇国際委員長(衆院議員)らが同席した。
席上、山口代表は、1991年に党調査団としてベトナムを訪問したことを機に、同国の地雷除去に尽力してきた経緯を報告。その上で、日越関係の発展に向け、鉄道などのインフラ整備のほか、「公明党が重視しているのは文化や教育に対する交流。これは国と国との関係を長く安定的に保つための基になる」とし、この観点からベトナムでのビジネス総合大学の建設促進に尽力していくと訴えた。
加えて「海上保安、沿岸警備の分野でも交流を進めて、協力し合うことが大切。海上交通網の自由、法の支配を確立するためには、幅広い取り組みが必要だ」と指摘。海上保安に取り組むベトナム人の研修を日本で続けていきたいとの認識を示した。
その上で、公明党議員が力を合わせて「日本とベトナムの関係発展、戦略的パートナーシップの発展のために協力していく」と力説した。
これに対し、サン国家主席は、今後、日越関係をさらに深化させていく方針を示した上で、これを具体化する行動計画に山口代表の主張を盛り込んでいく意向を表明。医療や人材育成の分野でも両国の関係を深め、具体化していく必要性を訴えた。
さらに、「両国関係(の発展)に対する山口代表の熱意に感激した」と述べた上で、「これから日本が発展、繁栄することを強く願う。日本の発展は(アジア)地域の平和と安定、発展につながる」と強調した。
一方、山口代表は、サン国家主席が早期のベトナム訪問を要請したのに対し、「(両国の)政府だけでなく、議会や政党同士の交流も大事な役割を果たす」として、実現に向け努力していく考えを示した。
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