被災者に「心のケア」

公明新聞:2014年3月12日(水)付

質問する新妻、秋野両氏=10日 参院予算委質問する新妻(左)、秋野両氏=10日 参院予算委

台風被害のフィリピン 国立病院の再建支援も
参院予算委で新妻、秋野氏

参院予算委員会は10日、安倍晋三首相らが出席して「災害復興・エネルギー」に関する集中審議を行い、公明党の新妻秀規、秋野公造両氏が質問した。

新妻氏は、東日本大震災の被災者の「心のケア」に万全を期すよう要望。阪神・淡路大震災では、心のケアが必要となった小中学生の人数が震災後3~4年でピークを迎えたとする調査に触れ、「(東日本大震災でも)要ケアの子どもたちは増える可能性がある」として対策を求めた。

根本匠復興相は、2014年度予算で子どもが安心して過ごせる環境づくりを進めていく意向を示した。

加えて、新妻氏は仮設住宅の入居者や、住環境が変わってストレスを抱える被災者への支援を求めるとともに、災害公営住宅の入居希望者の不安解消へ「丁寧に(同住宅の整備状況などの)情報を届ける必要がある」と強調。さらに「被災地では医療分野の復旧が道半ばだ。国として支援を」と訴えた。

一方、秋野氏は、1月に台風被害が甚大なフィリピンの実情を調査した模様を報告。病院の屋根が吹き飛ばされて医療体制が崩壊し、出産などへの影響が深刻だとして、「医療拠点である国立病院の支援を」と主張した。

岸田文雄外相は「(国立病院の)東ビサヤ地域医療センターの再建を支援していきたい」と明言した。

秋野氏はフィリピンでの結核の蔓延にも懸念を示し、「(痰に結核菌があるかを調べる)顕微鏡などを供与すべきだ」と力説した。

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