全国県代表協議会の活動報告(要旨)

公明新聞:2014年3月3日(月)付

1日に東京・新宿区の公明会館で行われた全国県代表協議会での活動報告(要旨)を紹介する。

立党精神の深化

原点を研さんし、政策力を磨く原点を研さんし、政策力を磨く
西田 実仁 埼玉県本部代表(参院議員)

昨年11月の全国県代表協議会で、山口代表は「一人一人があらためて立党の原点を確認し、発展・飛躍していくことを誓い合おう」と訴えました。井上幹事長も「いま再び『大衆とともに』との立党の原点に立ち、新たな衆望を担っていく」と力説しました。

代表と幹事長の訴えを聞き、私自身、県代表として、「どうしたら県本部一人一人の議員が立党の原点をあらためて確認し、深めることができるのか」と悩みました。これまでも、さまざまな会合の機会に、県本部所属の議員と何度も立党の精神を確認してきたつもりだったからです。

原点をさらに研さんし、深めていくために何が必要なのか、と思案の日々が続きました。

そんなとき、井上幹事長から、党創立者の池田大作・創価学会名誉会長の著作である小説「新・人間革命」につづられた、立党の原点を研さんしていく趣旨の話を承りました。

私は、「そうだ、その通りだ」と決意し、昨年末の県幹事会で各種会合の折に研さん運動を進めていくことを提案、今年2月からスタートさせました。

第1回の県幹事会の研さんでは、ある総支部長が「わが総支部では議員歴の浅い議員が多いので、何でも話し合える環境づくりと、どんな意見も受け止められる自分になろう。そして、目標を共有して団結できる総支部を構築していく」と決意を述べてくれました。立党の精神を学ぶ中で、一人一人の意気込みが着実に変わっています。

新たな議員力アップの取り組みも始まっています。

ある市会議員からは、公明政治連盟の第1回全国大会で示された「月々年々、自己研さんし、政治家にふさわしいように成長を図っていただきたい」との指針をあらためて実践しようとの提案がありました。そこで、「子育て支援」「介護保険」「医療保険・障がい者福祉」「消費増税と中小企業支援」の4テーマごとに政策研修会を設け、昨年末から月1回程度開催しています。

また、県本部の3割を占める当選回数1回の議員を対象に毎月、「地方議員基礎講座」も開催。議員歴が5、6期のベテラン議員が講師役を務め、地方自治法を中心に多彩な内容を学んでいます。

繰り返し、立党の原点を学び合いながら、結党50年の大勝利を飾る活動を展開する決意です。

ミニ後援会づくり

地道な市民相談で理解者増やす地道な市民相談で理解者増やす
景山 貢明 岡山県本部代表(県議)

私は、同窓会、親族、地域の友好関係を基本に、支持者の皆さまが広げてくれた人的ネットワークも生かし、ミニ後援会づくりを進めています。

一番重要なのが市民相談です。

私の場合、市民相談は1日平均2~3件あり、相談された内容はその日のうちに関係者と連携を取り、対応に着手するように心掛けています。着実に取り組み続けた結果、相談者から喜んでいただき、支持者拡大、そしてミニ後援会づくりにつながっていると実感しています。

現在、私のミニ後援会は270グループで1000人を超えます。この方々を中心に、今年に入って計100部の公明新聞の拡大も達成しました。

岡山県本部では、私を上回る規模のミニ後援会づくりができた地方議員もいます。人口約1万2000人の町で47グループ・500人近いミニ後援会を作っている議員もいます。県本部所属の多くの議員が、あらゆる人脈づくりを進め、党勢拡大に全力をあげています。

一人一人の取り組みが実を結び、昨夏の参院選で岡山県の公明党得票率は、全国第2位の19.35%を獲得しました。

ミニ後援会づくりの年間の集大成としては、毎年1月を中心に「新春の集い」を開催しています。

今年で14回目になりました。県内3カ所で開き、他党の国会議員や地方議員、首長、経済や医療・福祉など各界から2000人ほどが参加しています。

わが岡山県本部では、昨年の参院選以降、市町村単位の地域振興フォーラムを開催しています。同フォーラムでは地元の有力者に集まってもらい、公明党の国会議員、地方議員と地域振興をテーマに意見を交わしています。

同フォーラムでうかがった課題には、国会議員、地方議員が連携して丁寧に回答を返すなど、公明党のネットワークの力と存在感を示し、信頼を築く闘いを展開しています。

この半年間に、9市町村で開催しました。

このほか、県政・市町政・国政の合同報告会やタウンミーティングを開いたケースもあります。

岡山県本部は11月17日の結党50周年を爆発的な党勢拡大を達成して迎えるため、さらに議員力を磨き、前進していきます。

機関紙購読推進

議員、党員が一丸で拡大に奮闘議員、党員が一丸で拡大に奮闘
小笹 正博 大阪府本部幹事長(大阪市議)

大阪府本部は、すべての戦いに「負けじ魂」を発揮し、常に全国を牽引する結果を出しています。党勢拡大のバロメーターである公明新聞の拡大も例外ではありません。

昨年3、4月の特別強化月間も分会10ポイントを目標に掲げ、分会平均14ポイントの拡大を達成。その勢いで、昨年の参院選大阪選挙区は大勝利しました。

勝因の一つは、独自の年間目標を掲げて取り組んでいる伝統の闘いです。

1994年6月、「半年間で、公明新聞年間購読6500部を拡大」との目標を掲げた府本部は、全国に先駆けて議員の実配目標を設定しました。各議会単位に実配目標を設定して以来、一度も年間目標を下回っていません。

また、全国の議員が毎月の目標実配部数を維持するという、いわゆる「大阪方式」が全国に採用されたのは98年。大阪府本部では議員が引退・交替しても全議員が実配目標を達成し続けています。

毎月の議員の実配目標は、全国の目標よりも部数を上積みして設定しています。昨年10、11月は、その目標をさらに1割アップし、全議員が完遂しました。ある市会議員は、この2カ月で52部の実配増を果たしました。

そうした戦いが実り、府本部として過去最高の公明新聞拡大を勝ち取り、有権者比1%を達成しました。

昨年11月の全国県代表協議会で次の50年へ取り組みの柱の一つとして提案された、公明新聞の大拡大運動も果敢に展開しています。

ある政令市会議員は、今年から毎月、新たに1部実配を増やそうと目標を定め、81部まで拡大。別の議員は、「暮らし」「健康」など分野別に記事を切り抜いて保管し、「日常生活に役立つ情報も満載の紙面です」と訴えるなど、地域の状況に応じた工夫を凝らして購読推進しています。

党員の方々も献身的に奮闘してくれています。

毎年、年頭の活動大綱を発表する際には、「有権者比1%達成」を掲げるとともに、年間目標「分会24ポイント」をめざし、全総支部・全支部・全分会がスタートします。大阪府本部は、目標を毎年達成しています。

壮年地区委員と壮年党員が議員とチームを組み、公明新聞拡大のために訪問活動している市があります。地域購読部数の目安となる「有権者比1%達成」に力を入れ、推進強化月を決めて取り組んでいる地域は珍しくありません。10年以上も連続して目標を達成している地域もあります。

「結党50周年機関紙大拡大運動」の「第1期集中期間」(昨年12月~今年2月)も全総支部が目標を達成できました。

さらなる購読推進に挑戦し、全国に負けない党勢拡大の闘いを展開していきます。

発信力の強化

街頭演説やITを有効に活用街頭演説やITを有効に活用
持冨 八郎 鹿児島県本部代表(県議)

鹿児島県本部は、全議員が定時に決まった場所で街頭演説を展開しています。総支部では記念の街頭演説を行っています。

定時、定点の街頭演説の効果は抜群です。私自身もJR鹿児島中央駅前の街頭でマイクを握っていますが、バスや電車の中から手を振って応援してくれる人がいます。楽しみにしている支援者もいて、他市の視察や出張で地元に不在の時には「今日は姿を見かけなかったね」と電話があり、恐縮するありさまです。

時には、演説の場所がそのまま市民相談の場になったり、公明党への厳しい注文が寄せられたりします。まさに、街頭演説は議員力アップに格好の場です。

特筆すべきは県本部女性局の街頭活動です。きっかけは、公明党議員がいない空白区での街頭演説でした。

空白区でも、支持者の皆さんは一生懸命に党を支援してくれます。その方々へ感謝の思いを込めて「あなたのまちの公明党! 公明党です」と街頭演説をすると、支持者の皆さまが友人と一緒に笑顔で熱心に聞いてくれます。その反響が県内で高まり、街頭演説は一大運動となっています。

「支持者の皆さまに応えたい!」との“薩摩おごじょ”の、何が何でもやりきる芯の強さが原動力といえます。その女性議員が核となり、党員の皆さまと1000回、2000回と街頭演説の目標を掲げ、ついに昨年11月に5000回を達成したのです。

鹿児島県本部の女性局街頭運動がモデルとなり、今では「女性局サンサン街頭」として九州全体で取り組むまでになりました。今後は1万回をめざし、男性議員も最大のバックアップをしながら、街頭活動を展開していく決意です。

また、フェイスブックなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)といったIT(情報通信)の推進も精力的に展開しています。

昨年1月にはフェイスブック上に、「公明ユース鹿児島」という青年局のサイトを開設。参院選では、しっかり比例区候補の情報を発信し続けました。

また、パソコン教室を会場として借りて議員総会を開き、IT研修を実施しました。パソコンが苦手な議員も互いに助け合いながら全員が前向きに学びました。

私自身、ITには疎いですが、一瞬にして何十人、何百人の人がフェイスブックの情報に反応している現実は無視できません。

今後ともITを活用した情報の共有で、全員が「語れる議員」として議員力をアップするとともに、活発な街頭活動で「議員活動の見える化」を進めて、公明党の理解の輪を広げていきます。

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