受診率アップに効果

公明新聞:2014年1月22日(水)付

検診の予約状況などを聞く古屋さんら=21日 大阪・池田市検診の予約状況などを聞く古屋さん(右から2人目)ら=21日 大阪・池田市

党推進本部 がん検診勧奨事業を視察
大阪・池田市

公明党のがん対策推進本部の古屋範子本部長(衆院議員)は21日、がん検診率向上への課題を探るため、大阪府池田市の保健福祉総合センターを訪れ、同市が実施しているがん検診の受診勧奨事業(コール・リコール)について意見交換した。山本香苗参院議員、伊佐進一、樋口尚也の両衆院議員、内海久子府議、木ノ平恵子市議らが同行した。

コール・リコールとは、乳がんや子宮頸がんなどの検診無料クーポン券を受け取った人のうち、受診をしていない人を対象に、電話や郵便などで再度受診を呼び掛けるもの。

同市では、2008年度の受診率が1割程度にとどまり、無料クーポンの配布が始まった09年度と10年度に、郵便によるコール・リコールの検証実験を実施。その結果、受診率は、クーポン券を配っただけのグループで約31%にアップ。クーポン配布に加え受診勧奨を行ったグループでは約40%に跳ね上がった。こうした効果を踏まえ、同市は11年度からコール・リコールを全面的に導入した。

席上、市関係者は(1)クーポン券をもらっても忙しくて行きそびれているケースが多い(2)受診者へのアンケートで市の勧奨案内を見て検診を思い出した人が46.2%に上った―と強調。一方、公明議員がコール・リコールの手法として「電話を使った方が効果が高いという報告がある」と指摘したのに対し、市側は「対象者の電話番号の把握が難しい」として課題も挙げた。

視察後、古屋さんは通常国会での審議などを通し、「コール・リコールを全国に普及させていきたい」と語った。

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